ー 今、ATSUSHIさんから、ダンサーとして担う役割というお話がありましたが、ATSUSHIさんとDRI-Vさんにお伺いします。Dragon Ashというバンドは勿論ピースフルな楽曲も沢山ありますが、あれだけゴリゴリした音や疾走感、ライヴではオーディエンスもダイブ、モッシュする中、”踊る”という表現で一番大切なことは何だと考えていますか?
ATSUSHI:手足を使って一番自由に動けるのはダンサーですし、メンバーとオーディエンスの間に入ることも出来る。これは人が言ってくれたことですが、楽器でいうところのアンプみたいな存在というか、Dragon Ashの音を、そういう動きでプラスアルファして伝えることが出来ればいいなと思います。残念なことに歌詞も書けなければ曲も作れない、楽器も弾けないので(笑)
ー その分、全身で。
ATSUSHI:そう。全身を使って音を表現できるように頑張っています。
DRI-V:みんなは音を鳴らしているのに対して、僕は「音」そのものになるということです。
Kj:え、音になる?
DRI-V:例えば、ドンッという音があるのと同じように、僕のダンスによって観てくれている人達が「今、ドンッっていう音がしたよね。」って感じてくれるようになりたいということです。それは常に考えています。
Kj:なるほどね。
ー この作品を聴いてDragon Ashさんがこの15年積み上げてきたものは、まさに”LOUD & PEACE” がテーマなのかなと感じました。
Kj:長く付き添ってくれている仲間が、Dragon Ashというもののパブリックイメージも含め、提案してくれたものだから遠からずだと思います。アグレッシブなものと、包容力があるものが柱にはなっているし。
ー 今、遠からずという言葉がありましたが、KJさんが考えるDragon Ashのテーマは何でしょう。
Kj:歌詞そのものじゃないかな。だからDRI-Vが言ったことと少しかぶっちゃうけど、バンドマンというのは、最終的にはその人その人の、人となりが鳴っている、それがオリジナリティや個性に繋がると俺は思うんですよ。性格や発言、雰囲気も含めて「お前そのものだね、この曲。」みたいな。それが理想なんだよね。まぁ、長くやっている分、それにどんどん近づけていけているとは思うんだけど。「こういう体(てい)」とか「こういう雰囲気で」という漠然としたものではなくて、生き方そのものになってくるから。雑な言い方すれば、それは「自己表現」だけど、自分がそのまま音楽になっているというのが理想だし、バンドであれば今はKen Ken(RIZEベーシスト。IKUZONEが病気療養中だった為、2011年6月以降のライブよりベーシストとして参加)を含め7人でやるバンド活動やライヴがその7人をそのまま表現しているような世界観であれば一番いいね。
ー 素の自分を曝け出すというか、生き方そのものというか。
Kj:まぁ、「素」とまでは言わないけど、誰と話すか、何を観るか、何を感じるか、何を得るかとか、その中にあるものが表現されて音楽になるとするならば、全部が音楽みたいなものだし、逆に音楽が音楽じゃないものみたいだし。だからこそ日々、色々なものを観たり人のライヴに行ったりのを大切にしているのは、そういうことなんだよね。
ー このアルバムの初回限定盤に収録されているBONUS DISCについてお伺いします。BOTSさんによる「Dragon Ash trahere Mix」ですが、Mixする上で、どういう部分に一番重きを置きましたか?
BOTS:Dragon AshのDJだし、お客さんも当然Dragon Ashを聴きたいというのを分かっているけど、ただDragon Ashをかけるのも何だからソフトウェアを使ってリアルタイムでMIXをしていたんですよ。(クラブや、フェスでDJをする時)それをスタッフが観て、提案してくれたのがことの発端です。それで、「この曲のネタとこの曲のドラムを合わせたら面白いかな。」って言いながら作ったんですが、そればっかりだと聴きづらいので、普通に曲も挟みつつ、通勤通学の50分位で聴ける感じになればいいかなと思って作りました。
ロックの学園 in 東北 体育館ライブ
10月21日(日)
会場 東北文化学園大学
時間 開場 11:30 開演 12:00
http://www.rocknogakuen.jp/
湘南音祭vol.4.5
10月27日(土)
会場 横浜BLITZ
時間 開場 14:00 開演 15:00
http://www.shonanotomatsuri.com/