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Galileo Galilei『Baby, It's Cold Outside』インタビュー Page1


生まれ故郷の札幌に拠点を移して自分達の自宅兼スタジオ『わんわんスタジオ』で試行錯誤を経て今年1月にリリースされたアルバム『PORTAL』。ギターポップバンドという枠から新境地を見いだした矢先、岩井郁人(G)と、最近加入したばかりの野口一雅(Key)が脱退という、突然のニュースが今年9月にGalileo Galileiファンを驚かせた。今後のリリースやライブ活動はどうなるのだろうと、不安の声も聞こえる中、ミニアルバム『Baby, It’s Cold Outside』を10月31日にリリースすることを発表。三人になってから制作したアルバムについて、また、脱退について現在の心中を語ってくれた。


ー お久しぶりです!

メンバー:お久しぶりです!


ー 人数が変わりましたね。

尾崎雄貴(以下/雄貴):はい。変わっちゃいました(笑)


ー まずは3人になった経緯を教えて下さい。

雄貴:前回の<『PORTAL』レコ発全国ワンマンツアー>以降、『PORTAL』で溜め込んだものを、もう一度自分達で噛み砕きたくて研究期間を設けていたんです。レコードを買いに行ったり、野口君はDJに挑戦したり、僕たちもサンプリングの縫合を勉強したり。


ー なるほど。

雄貴:結局僕たちは、作品を出すことで吸収したものを整理するんだということが分かったので、やっぱり作品は出そうという話になったんです。でもその時点では、どういうものを作ろうかは決めていなくて、それこそアコースティックアルバムにしようかとか、フルアルバム2枚にしようかとか(笑)。まぁフルアルバム2枚というのは今考えると、なかなか難しいけどそれ位「何かやろう!」という空気にはなっていて、そのタイミングで曲作りを少し始めて、レコーディングに入って行く段階のスケジュール決めをしていたんですが、その時に岩井くん(岩井郁人)から「自分のバンドとしての最終目標はGalileo Galileiではなくて、自分がフロントマンのバンドをやることなんだ。」という話がありました。正直、その時はタイミング的にも「え、今その話をする?」という感じだったんですが一度お互い考える時間を取ろうということで、岩井くんが一度わんわんスタジオ(札幌にあるGalileo Galileiの自宅兼スタジオ)を出て実家に帰ったんです。その間、何度か電話のやりとりをしましたが、やはり岩井くんの決意は固かったみたいで。


ー アルバム作りはどうしようと思った?

雄貴:それでも一緒にアルバムを作ってしまうという選択肢がなかったわけではないのですが、やはりそれはおかしい気もしたし、悪い意味での「ケジメアルバム」みたいな形になるのが一番良くないなと思ったので、今現在、Galileo Galileiというバンドを進めていこうという信念を持っているメンバーで制作していく方が良いと思いました。それが今回のミニアルバムのタイミングとしても良いと思ったので、岩井くんにもその旨を伝えました。


ー 野口くんは?

雄貴:野口くんも、実は今後Galileo Galileiを続けるかどうしようか悩んでいた時期だったんです。…というのも、彼は元々ベーシストなので、かねてからシンセサイザーに楽しさを見いだすことが出来なかったみたいだし、実際シンセの音づくりも岩井くんと僕とでやることも多かったので、彼も肩身が狭かったようで。そこへきての岩井くんの脱退だったので「フータン(岩井)がバンドをやるなら、僕もそっちでまたベーシストとしてやりたい。」という申し出がありました。それで最終的に今後のGalileo Galileiは、僕と和樹 (尾崎和樹 )と、仁司(佐孝仁司)でレコーディングを再開することに決めたんです。


ー 音楽を続けていく上で、メンバーの加入や脱退というのはつきものだしね。

雄貴:そうですね。それに、よくある音楽性の違いとかではなく、単純に岩井くんがフロントマンとして活動していきたいという気持ちでの脱退なので、僕たちとしてもその気持ちを尊重して送り出したという感じです。


ー じゃあ、別に喧嘩別れという感じでもなく。

雄貴:はい。昨日も岩井くんに電話しました。


ーそうなんだ!

雄貴:今、岩井くんにコタロウ(尾崎兄弟の飼っている犬)の面倒を見てもらってるんですよ(笑)。それで、「コタロウの調子どう?」って電話したり、「機材とかもあるもの使いなよ」って言って交流は続いています。


ー それはいいね。

雄貴:音楽性の違いで脱退ということではないので、岩井くんが今作っている音楽もGalileo Galileiがやりたいことと、そんなには変わらないんですから。


ー じゃあ、いつか対バンするかもね。

雄貴:良いバンドになってくれれば是非対バンしたいです!


ー では10月31日リリースのミニアルバム『Baby, It’s Cold Outside』は三人で制作をしたということですね。

佐孝:そうです。

雄貴:レコーディングからmixまで今回もわんわんスタジオで制作をして、サポートとしてインディーズの頃からお世話になっているエンジニアさんに、最終的に音が壊れていないかなどの確認をしてもらいました。『PORTAL』の時は何から何迄自分達で作り上げることに集中しすぎて、最終的に困ったことになったりもしたので(笑)。


ー なるほど(笑)。でも、専門の人に託す部分はあった方が、制作面は勿論だけど第三者の目を通すことで、全体を俯瞰(ふかん)して見ることが出来るから、それは良い選択だったと思うよ。

雄貴:そうですよね。


ー『PORTAL』の頃位からジャケットデザインのイメージが変わってきた気がしてるんだけど、今回も『Baby, It’s Cold Outside』というタイトルに対して、スノーボールを割ろうとしている女の子などアートワークを通じても何かメッセージを感じました。

雄貴:今回、『Baby, It’s Cold Outside』に収録している「リジー」のMVも作ったんですが、僕が歌詞を書く前に、アルバムの骨組みになるような世界観を決めようと思って、文章でコンセプトストーリーを作ったんです。それをメンバー同士で見られる共有ソフトにアップしてみんなで確認しながら、最終的にはその部分も意識したアートワークまわりになっています。でも、そのコンセプトストーリーはあえて内緒にしたいんです。


ー 内緒に?

雄貴:ええ。基本的には人に見せたり伝えたりするつもりで書いてないからですが、そのコンセプトストーリーを語ってしまうと、聴いてくれる人達の中にもそのイメージで全てが出来上がってしまうから。それよりはもっと自由な発想で聴いて欲しいので。


ー 確かにイメージを縛ってしまうことになりかねないね。

雄貴:今回の作品や、各歌詞の世界観というものについては、実はそんなに決め込んでいなくて、コンセプトストーリーというのも、かなりフワッとした雰囲気的なものなんです。だからあえて言えば、このアルバムジャケットや「リジー」のMVの世界が今回僕らが描きたかったそのものだと思ってもらってもいいかもしれません。


 

リリース情報


Galileo Galilei
「Baby, It's Cold Outside」

2012年10月31日発売
GG_babyitscoldoutside_j.jpg

初回盤
SECL-1197〜1198
1,800円(税込)
※初回仕様はオリジナルステッカー封入

通常盤
SECL-1199
1,500円(税込)

amazon

LIVE情報


Galileo Galilei ミニアルバム Release Tour ~Baby It's Cold Outside~

2012年12月02日(日)東京都・新代田FEVER
2012年12月06日(木)愛知県・名古屋ell.FITS ALL
2012年12月11日(火)福岡県・福岡DRUM Be-1
2012年12月18日(火)大阪府・心斎橋JANUS
2012年12月21日(金)北海道・札幌COLONY

オールスタンディング 前売¥3,150
入場整理番号入り/Drink代¥500別
2012年11月03日(土)全国プレイガイド一斉発売

Interview

Live Report

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