昨年6月にフルアルバム『種の起源』でメジャーデビューした3ピースバンド「空想委員会」。三浦 隆一（Vo,Gt）が、自身の心のモヤモヤを吐き出すために音楽を始め、2010年より現メンバーで活動開始。その独特な視点を持つ歌詞や、躍動的なサウンドにファンが急上昇中。今回は1月21日にリリースの メジャー1stEP『空想片恋枕草子』についてや、メンバーのキャラクター性、学生時代の想い出など、事務所の社長であり、空想委員会のサポートドラムでもあるテディさんのコメントも時々交えながら、様々な視点から「空想委員会」を語ってもらったロングインタビュー！


ー はじめまして！よろしくお願いします。

全員：宜しくお願いします！


ー 三浦さんのことは、三浦委員長で良いですか？

はい、委員長でお願いします（笑）。


ー 昨年6月、フルアルバム『種の起源』でメジャーデビューされましたが、同年9月〜12月まで開催された【首謀者：空想委員会「大歌の改新」第二期】は31公演ということで、バンド最長のツアーでしたね。

佐々木：はい！すごく長かったです。でもめちゃくちゃ楽しかったです。

岡田：楽しかったね。

三浦：長いツアーだったのでキツかったですけど、楽しく最後まで出来ました。

佐々木：対バンツアーということで色々なバンドと仲良くなったんですが、連続の時があったんです。例えば3バンドで3日間ライブをするとか。


ー なるほど。

佐々木：そういう時に、他のアーティストのステージに自分が出たり、僕たちが演奏している時に他のバンドメンバーがステージに上がって一緒に踊ったりもしました。あと、ドラムとギターを交換して演奏したり。


ー 面白そう。

佐々木：「大歌の改新」じゃなければ出来ないような、また僕ら主催ならではの試みが出来たことが印象的に残っていますし、お客さんもその空間をとても楽しんでくれたのが嬉しかったです。


ー 楽器チェンジのお話が出ましたが、そういえば三浦委員長はドラムを練習されているとか。

岡田：みんな知ってるね（笑）。

三浦：趣味ですけど（笑）、お正月も2日から一人でスタジオに入って練習していました。 毎年そうなんですが僕、お正月ってあまりお正月らしいことをして過ごしたことがないんですよ。今年は特にそうだったな。年末感もなく年始感もなく普通に過ごしてしまいました（笑）。


ー 髪も切って。

三浦：ちょっと色気づきました。

佐々木・岡田：アハハハ！


ー 1月21日にリリースの、メジャー1stEP『空想片恋枕草子』は、そのツアー中に制作されたんですよね。大変ではなかったですか？

三浦：大変でした。でもツアー中だからこそ、こういう勢いのある音源が出来たとも思えたので、結果的に良かったかもしれません。


ー オーディエンスから受けるエネルギーは、そのままレコーディングにも持って帰れましたか？

佐々木：その影響は大きいです！あと対バンをしたアーティストからの刺激もあったので、レコーディングはみんなテンション高めでした。


ー 今回タイトルにも「枕草子」が出てきますが、三浦委員長が学生時代から清少納言に共感していたとか。

三浦：はい。授業で清少納言が「春は早朝が良いですよ」と言っていることがすごく分かるなって思って。それが時間が経った今回、改めて思い出してみたらその時間帯は僕にとって恋愛面においても心が動く時間帯でもあったので、今回季節をテーマにしたCDを作ろうと思いました。


ー 枕草子や清少納言を思い出すきっかけは何かあったんですか？

三浦：ラジオのレギュラー番組（ZIP-FM『WORLD KUSO SATELITE』月曜日0:30-0:45）のコーナーで、教科書に載っている言葉で空想委員会に合いそうな言葉を送ってもらうということをやっていたんですが、その時に「春はあけぼの」というのが送られて来たんです。それをきっかけで思い出しました。


ー 空想委員会さんは、 音的には今のライヴシーンど真ん中という感じですが、 そういうところから楽曲のテーマへ繋がるという発想がすごく面白いですよね。

岡田：そうですね。

佐々木：三浦さんらしい（笑）。

三浦：他にあんまりいないですもんね。


ー いないと思います。

岡田：清少納言と気が合うとか言う人は、そうはいないよ（笑）。

三浦：そっか。いないな（笑）。でもこの『空想片恋枕草子』の前にリリースしたシングル『純愛、故に性悪説』が、自分の気持ちを思い切りぶつけるタイプの曲だったので、その反動もあったと思うんです。今回は物語をちゃんと4曲入れたCDにしたかった。


ー mFound初ということで、3人のキャラクター性についても教えてください。お二人から観て三浦委員長はどういう方ですか？

佐々木：真面目です。第一印象から真面目というイメージがありましたが、こうやってバンドを組んでからもやっぱり真面目な人だなと思いました。固すぎはしないんですけど、 どんなこともきちんと物事を考える人です。

岡田：仕事に関してはすごく真面目なんですが、自分のことは結構ユルい部分もあるのかな。

佐々木：あと興味がないことには全く興味を示さない！


ー ということですが。

三浦：その通りだと思います。結構偏ってるんじゃないかな。興味ないことに時間を使っている場合ではないと思っているので！

佐々木：アハハハ！こういう感じの人です（笑）。


ー 三浦委員長から観た佐々木さんと岡田さんは？

三浦：（佐々木を見ながら）ギタリストってみんなそうだと思うんですが、空気を読みますよね。空気を読むチャラさみたいな。

岡田：チャラさって（笑）。

佐々木：え、そうなの？

三浦：そう（笑）。先陣切って盛り上がったりする人がギタリストには多いと思うんです。


ー ライヴでもかなり暴れるというか。

佐々木：そうですね。

三浦：普段からああいう感じではないので。

佐々木：そりゃそうでしょ！

岡田：アハハハハ！

三浦：だから僕や岡田くんには出来ないことをやってくれている感じです。でもそれは岡田くんにも言えることで、彼はステージ上の穏やかな空気感を作ってフワッとさせてくれます。特に僕はそれが出来ないので、そういう部分は二人にお任せしています。

岡田：全然性格は違いますね。

佐々木：多分学校が一緒だったら絶対に友だちになっていないと思います。

三浦：なってないね。

佐々木：でも別に仲が悪いとかではなく、つるまない感じ。

三浦：近寄らないです！

＜一同爆笑＞