ー 佐々木さんから見た岡田さんは？

佐々木：優しいです。優しさの塊！僕の友だちの中でもあまりいないタイプなんです。すごく気も遣うし。

岡田：上辺はそうしています（笑）。

佐々木：実は一番腹黒い（笑）。

三浦：このバンド、一人も良い印象がいないけど大丈夫か？

＜一同爆笑＞

佐々木：でも本当に良い人です。僕は以前岡田くんが組んでいたバンドが好きだったんですが、その時からすごく話し易くて良い人でした。こう見えて意外に僕、ビビリなので。


ー そうなんですか？

佐々木：そうそう。

三浦：ビビリは空気読むよね。

佐々木：だからやめてよ！

岡田：アハハハ！


ー では楽曲についてもお伺いします。「春恋、覚醒」はサビが本当に印象的ですが、電車で見かけた女の子に胸がときめくという淡い想いというよりそれこそ、その女子のことが体中を巡る衝動を強く感じました。

三浦：春は出会いの季節なので、毎年新たな環境になるたび出会いに期待するじゃないですか。会社でも学校でも。それは移動の電車やバスでも良いんですが、そこにワクワクする感じを出したいと思ったんです。でもそう簡単にはいかないので、焦る感情もある。春だけど、落ち着かない春というか。


ー ザワザワする感じ？

三浦：そうです！それを出したくて、テンポも空想委員会の中で一番が早くしました。僕は学生時代にこの歌詞のように過ごしていたというか、移動中の電車の中で“あの子に会いたいな。”というモチベーションで生きてきたので、それをそのまま歌詞にしました。


ー 歌詞の世界から、少し空想…というか妄想へ走りたいと思います。3週間乗車してこない彼女と街で偶然会ったとします。いつも電車で顔を合わせていたので向こうもこちらの存在は知っていて、「こんにちは」と挨拶されました。さてどうしましょうか。

佐々木：連絡先を交換します！

岡田：はやっ（笑）。

三浦：展開早いなぁ…。

佐々木：だって、声をかけてくる位だから、向こうも絶対こっちに興味があるでしょ！そう思い込みます。「いつも同じ電車に乗っていますよね。今度ご飯でも行きませんか？」って（笑）。 運命だと思っちゃうかもしれません！


ー 岡田さんは？

岡田：「電車でよく会いますね。」とは言うけれど、そこで終わりかな。本当はお茶とか行きたいけど、多分言えないと思うんです。でも、もしまた次に街で会ったらお茶位は誘うかも。


ー さて、三浦委員長は？

三浦：その場は多分、僕はあなたを知らないですという雰囲気を出します。

佐々木・岡田：アハハハハ！

三浦：挨拶されても「あ、…はぁ。そうなんですか。同じ電車でしたか。」って感じで去る。その後電車内で会っても多分声はかけないし、何ならいつも乗っている場所から少し離れます。でも別車輛には行かないですよ。だって見えなくなっちゃうから。

佐々木：見たいは見たいんだ（笑）。

三浦：そう。より離れて尾行するみたいな。

岡田：ヤバイよ、それ（笑）。

三浦：いや、尾行はしないけど、多分距離は取ると思います。

岡田：やっぱりみんなそれぞれの性格が出ますね（笑）。


ー 本当ですね（笑）。今回ミュージックビデオもいいですね。どちらかというと甘酸っぱさが際立っていて。「純愛、故に性悪説」のミュージックビデオではかなり胸がキリキリしましたから（笑）。

三浦：「純愛、故に性悪説」の撮影はキツかったっす！序盤で先にラストのシーンを撮ったんです。ど頭からフラれるシーンだったもんね。

岡田：キツかったねぇ。

佐々木：だから撮影日の最初の段階で三浦さんに優しくしようと思いました。

三浦：でも今回の「春恋、覚醒」のミュージックビデオも、最後に彼氏っぽい人とすれ違うシーンがあるので、キツいはキツかったですが、僕とヒロインの子が入れ替わった演奏シーンがあるんです。


ー ありましたね。

三浦：その時の楽しそうな二人の顔はビックリしました！あんな顔して演奏しているのを見たことがないですから。あれはもう優しくするとか関係ないくらいに…。

佐々木：それ謝ったじゃん（笑）。

岡田：いやいやいや、誤解、誤解！（笑）


ー アハハ！佐々木さんと岡田さんがオタオタしてるし（笑）。

三浦：ただあれは仕方ないよ。だってヒロインの子がめちゃくちゃ可愛いかったから。でも僕のギターを弾いている彼女の横で、本当に二人が楽しそうな笑顔を見せるから逆に良かったと思って。空想委員会の中だけでは一生こんなことないだろうし。それを僕は遠くから「楽しそうだな…。」って見ていました。

佐々木・岡田：（爆笑）

岡田：でも映像的にも面白いですよね。疾走感も出ていますし、微笑ましいシーンも沢山入っていますし。


ー ミュージックビデオも込みで楽しめました。個人的には彼女が車内で読んでいるハードカバーの本をチェックして本屋に買いに行くシーンがキュンとしました！

三浦：あー。あれはやりますね。


ー やりますよね！

三浦：女性はあるんですか？電車内で「この人カッコいい！」って思うこととか。


ー あります、あります！

三浦：あるんだ。

佐々木：そうなんだ。でも女子の方がそういうことを隠すイメージがあるんですが。

三浦：いや、言うよね！


ー 言う言う！

三浦：男子は一人で悶々とするじゃん。

佐々木：そう？

三浦：あれ、言うの？

佐々木：僕は言う方かな。

岡田：多分、僕や三浦さんは言わないタイプかもしれません。だから逆に女子の方がそういうことを友だちとかに言うイメージがあるな。人によってだとは思うけど。


ー それこそ「作戦コード：夏祭り」ではないですが、友だちに協力要請とかしますもん（笑）。

三浦：あー、そうか！女子は徒党を組みますからね！目当ての子に行くまで、何人のキャラを倒していかなきゃいけないんだって感じ。

佐々木：強敵がいるよね。

岡田：中ボスとかいるよね（笑）。

佐々木：僕ら男子も協力し合うんだけど、ラスボスをなかなか倒せない（笑）。だからこの「作戦コード：夏祭り」の歌詞もすごく分かるんです。