ー 少しさかのぼりますが、昨年12月7日にリリースしたのシングル『Woman』は、歌詞が今迄のAZUさんの質感、世界観と少し違うように感じました。

ほんとですか！


ー はい。可愛さよりも、凛としたイメージというか。今迄歌詞で女性を”Woman”と表現した作品というのはありましたっけ？

いえ、”Girl” とか “Lady” という表現は沢山使っていますが”Woman”は初めてです。


ー あえて LadyやGirlではなく、”Woman” という、表現にしたのは、何か理由があったんですか？

この発売日の次の日（12月8日）が私の誕生日だったんですが、ちょうど30歳になったので、30歳を目前にした時に、より女性らしくなりたいと思ったんです。30歳って、女の人からみたら、完全なる大人っていうみられ方になる歳じゃないですか。


ー そうですね。

20代って、子供っぽくみられる部分もあって、完全な女性というよりはどこかに少女らしさが残るけど、私の中で30歳というのは締めのような、より一層これから女性らしくなれる年齢に感じています。そういう歳を迎えるというのもあって、女性らしい”Woman”という言葉を使った楽曲を書きたいと思ったんです。


ー この曲は新日本製薬ラフィネさんのCMソングですが、書き下ろしですか？

はい。女性は化粧品によって、どれだけでも綺麗になっていくという、私の中でのラフィネさんのイメージを描いて、化粧品というものを男性に例えてみました。


ー おっ！

女性って色々な化粧品を試すじゃないですか。


ー はいはい。

それと一緒で、色々な男性を試して（笑）、いいものに巡り会って、綺麗に変わっていく感じです。


ー 面白い発想ですね！

そうですね。私的にはラフィネさんのイメージをしっかり吸収して取り入れたので、思い入れというか、気持ちが強かったんです。だからこういうお話が決まったのはとても嬉しかったです。「よっしゃー！」って感じでした（笑）


ー この曲は12月5日付、歌ネットモバイルデイリーランキングにて1位を獲得されましたが、「いますぐに・・・」から数えて、シングル11曲連続で歌詞サイト1位の獲得となりますが、大人っぽい歌詞でありながら、10代などの若い世代からもかなり支持されているということですよね。

ありがとうございます！「SHIBUYA teen's kurucore RANKING」という、女子高生が選ぶランキングでも1位をいただいたのですが、10代の子達に、こういう女性になりたいという憧れをもって、聴いてもらえるというのは嬉しいです。


ー 確かに10代の頃というのは、大人の女性に憧れましたよね。

ありました！早く大人になりたかったですもん!!


ー AZUさんは、どんな女性になりたかったですか？

自分の母親みたいな女性になりたかったです。うちは母子家庭なので、お母さんが強いんですよ。だから私も強い女性になりたいです。


ー なれました？

うーん、どうなんだろう。周りの人からは「めっちゃお母さん、そっくりやな!」って言われるんですけどね（笑）喋り方も性格も。でもやはり母は強いなと思うし、まだああいう風にはなれていないですね。きっとお母さんいなくなったら、私ダメやろうなって思うし。


ー でも、そうやって言える親子関係っていいですよね。私、母親から携帯に電話あると、げんなりしますもん！「また!?」って（笑）

うちは逆です。母親は私に全然連絡をよこさないんですよ。「生きてるの？元気なの？」って、私から連絡しないと全然ないの。


ー あはは、全く逆ですね。この間、まさに母親から「あんた、生きてるの？」って電話あったばかりです。

あはは!! ほんとに逆ですね! うちの母は、何か欲しいものがある時だけメールしてきます。しかも、「◯◯が欲しい」というメールなら、まだ可愛げがあるんですけど、モノの名前しか書いてきませんからね（笑）「洗濯機」とか「テレビ」とか。この間は「カニ」ですよ！それで、「カニ送るの？」って電話したら「うん」って言われて。「うんじゃないよ!!」って感じですよね!!

＜一同爆笑＞


ー 誕生日にもメールはこないんですか？

きませんね。だから私から「生んでくれてありがとう」ってメールしました。そしたら「自分のやりたいことを仕事に出来ているというのは、すごく幸せなことだね」って次の日メールがきました。


ー なんか、愛情に溢れていていいですね。楽曲の話に戻りますが、この曲のMVではAZUさんと4人のモデルさんで幸福感が見事に描かれていましたね。

観た後に好きな人に逢いたくなったり、抱きしめたくなったり、好きという気持ちを放出したくなるというのをテーマにMVを作りたくて、監督さんと色々相談しました。でも、そういう中に、女性の意思の強さや真っすぐな目線みたいものも入れたくてカメラ目線で、ぐっと観る瞬間があったり。そういう部分を今回は意識して作りました。


ー AZUさんが男性と甘い時間を過ごす感じにもドキドキしました！

若い男性にムンムンしちゃいました（笑）


ー AZU姉さん、発言が大人です!!!

＜一同爆笑＞


ー カップリングの「With You」も「Woman」同様、シンプルですが、その点は意識されましたか？

今回のシングルは”癒し” がテーマなんです。聴いていて気持ちが温かくなったり、さっきのお話のように、恋したくなったり。愛する人の大切さに気付いてもらえるようなものにしたかったんです。だからシンプルにして、伝えたいことだけ伝えるみたいなことは心がけました。「Woman」は男性に向けての曲ですが、「With You」は、恋人だけではなく家族や友人に向けても歌える曲だと思います。