ー もう1曲のカップリングで、今回Charaさんの「ミルク」のカヴァーをされていますが、AZUさんのイメージ的に意外性を感じました。でもすごく良かったです！

嬉しい！私、Charaさんが大好きで中学校時代とかよく聴いていたんですよ。だからこの曲は元々大好きだったんですが、この年齢になって歌詞の内容がわかってきて、なんて愛に溢れている曲なんだろうと感じて、歌わせていただきました。それまではカラオケとかで歌っていても、ネコの歌かな？なんて思っていたりして（笑）


ー わかる！わかる！

ね!! でも、30歳目前にして、その良さを感じました。私の中では小さい男の子が浮かんできて、 愛を求めている姿が自分とリンクするというか。だから、歌いたいと思ったんです。


ー Charaさんの歌声は独特だから、オリジナルの印象も強く残りますが、もしこの楽曲を知らなければ、AZUさんの曲と思う位の仕上がりになっていますよね。

ほんとですか？それはすごく嬉しい!!


ー 歌う際どういうところを意識されましたか？

Charaさんにならないようにしようというのは、すごく意識しました。やはり歌い回しや声が独特なので、そうならないように、私の声の特徴、つまり倍音部分やエアリーな部分をコーラスワークなどで沢山重ねて、気持ちいいものにしちゃいましょう!っていう感じに仕上げました。


ー そして1月18日にアルバム『Love letter』がリリースされますが、今回フィーチャリングがないんですよね。

はい、ありません。『Love letter』というアルバムにしようと思った時に、これは私からみんなへ書くという意味を持っているので、 今回はあえてフィーチャリングは入れませんでした。


ー 何故 ” Love letter “ というワンワードをタイトルであり、コンセプトを選んだのでしょうか。

私は最初の段階で、歌詞を手紙っぽく書くんです。例えばファンの人達へ向けてなら、To Fanみたいな感じで。そこから思ったことを本当に手紙のように書いていって、それがそのまま歌詞になったり、少し手直ししながら歌詞へと形づけていきます。そういう中で生まれた言葉がタイトルになることも多くて。手紙というのが私は大好きで、よく書くんですよ。友達とかスタッフさんに。手紙ってもらうと一番嬉しいし。


ー 今はメールばかりですからね。

そうなんですよね。そう考えると今は、すごく好きな人から手紙をもらうというのは、あまり人生の中であることではないじゃないですか。それなので、人生の中で一回位は最高のラブレターを私から、私のことを好きと言ってくれるみんなに、受け取って欲しいなと思ってコンセプトでありタイトルにしました。私の想いが沢山詰まっています!


ー 確かに、全体を通してAZUさんの愛が本当に溢れんばかりに詰まっていると感じたんですが、作品のコンセプトや、その時書きたいと思うことによって、ダイレクトにメンタル面に反影されたりしますか？

反影されますね! 私はそういうことがないと歌詞が書けないので、本当に傷ついた時は悲しい曲になるし、もうムカツクー!っていう時はそういう歌詞になります。ふざけるなボケ！あんた、知らんからな!!って（笑）


ー それ、AZUさんのお母さんキャラが出ていますよ（笑）

あはは！でも、リアルな感情を書きたいという気持ちが強いので、メンタル面もかなり左右されますね。


ー そういう意味では、このアルバムもやはりAZUさんが、かなり詰まっている感じですか。

はい。今回新録が多いんです。2年前位からデモで録ってあった曲など、かなり収録したんです。だから、この2年位の間の私の心情がより出ているアルバムだと思います。自分の中では、みんなへのラブレターである反面、自分へのラブレターでもあると考えているんです。更に成長した自分からみても、「あぁ、そうだったな、あの時はそういう気持ちだったな」って振り返ったりしています。 今回は「さあ、アルバムを作りましょう!」って言って1から曲を集めていったわけではないので、そういう意味でも今迄にないアルバムになりました。だから自分の中では1曲1曲に対して気持ちが入りまくっています!


ー その2年の間で、価値観や気持ちが変化した場合は歌詞を書き直したりするんですか？

しないです。私は基本的に歌詞を書いたら、ほとんど手直ししないんです。やはりその時の気持ちを大切にしたいので。


ー 改めて何曲か、曲の事をお伺いします。 ”Woman” や”Ring~M&M~ “ でも感じたことですが、1曲目の”Stay with me” は、ナチュラルに真っすぐにお互いを見つめ合う姿勢の大切さや美しさを感じました。

この曲は、恋愛というより友達に対して書いた曲なんです。親友が心を病んでしまった時があって、曲を書いてあげたいって思ったんです。


ー そのお友達はもうこの曲、聴かれました？

はい。かなり前に作っていた曲なので、プリプロの時に聴いてもらいました。


ー どういう反応されていました？

泣いてました。「こんなん、きけんやん!」って（笑）