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長澤知之『長澤知之III』インタビュー


ー【IN MY ROOM】で長澤くんが登場する時に、BGMに見立てたラジカセの音を止めるけど、あれは本当に長澤くんが止めているの?

そうそう。部屋でも実際色々な音楽を聴いているから、ああいう感じがいいかなと思って。BGMは何度か変えていて、1回目は語りを入れたもの、2回目は違うBGM、でもそれは【IN MY ROOM】のイメージと少し違うように感じたから、今のタイプにしました。


ー ああいうBGMって結構気になるんだよね。「この曲、好き」とか「これは誰の曲だろう?」とか。

僕も人のライヴに行くと、すごく気になる。

<BGM “そこ”>


ー “そこ”のアウトロの音がそのまま“宛のない手紙たち”のイントロへと繋がっているんだね。

そう。空間が繋がっていると良いと思って。


ー この曲は好きだな。サウンドが暖かくて、歌詞が少しトホホって感じで。

トホホ?(笑)。


ー 缶チューハイにコバエが舞ったり。

あぁ、そうだね(笑)。


ー でも、「一緒にいられないだけ」という歌詞が、一人だけど独りじゃないと思わせてくれる。その言葉はどこか腑に落ちるというか。今回はアルバムを通して、色々な曲の色々な歌詞に納得させられたり、腑に落ちたり助けられたり。そういうことが多かった気がする。何ていうんだろう…このアルバムを聴いていると安心するというか。

あぁ、そう言っていただけると嬉しい!というか、むしろそういう風に言われてこそ嬉しくなる!


ー 良かった。バイノーラルレコーディングされた曲は、ヘッドホンやイヤホンを装着していないと体感できないけれど、もしかしたらバイノーラルを使っていなくても何かを感じられる、そういうアルバムだとも思う。

バイノーラルはひとつのアイテムとして使っていたけれど、楽曲がクソだったら(笑)、何をやってもクソだから、そこはバイノーラルでなかろうと良い作品にできる自信はありました。


ー うんうん。だからアルバムを聴いた上で、次にその楽曲達をライヴで聴いた時、音や空間の感覚をリンクできたり、逆に互いに無い何かをパズルのピースのように埋め合ったり出来るかもしれない。

それは考えていなかったけど、そう言われるとすごく面白い!

<BGM “宛のない手紙たち”>


ー そういえば “宛のない手紙たち”は長澤くんの部屋で録ったんだよね。

はい。


ー 結構大きな声で歌っているよね(笑)。

結構大きな声だね(笑)。クレームが来たら面白いかなとも思ったんだけど、本当にクレームが来ていたら、レコーディングが終わってみんなが帰った後、結局僕が苦しいだけだから、何もなくて良かった(笑)。


ー そうだね(笑)。曲中、福岡のライヴハウス「照和」の名前が出てきているけど、照和ではよくライヴした?

いっぱいやりました!照和は僕が初めてライヴらしいライヴをした場所。お客さんが店長しかいないような時もあったし(笑)。今思えばそういう経験も楽しかったな。あと、色々な人と出会えたきっかけでもあるから、本当に照和は僕の始まりです。ステージに出るなんて考えられなかったから。


ー え、それはどうして?

元々、友だちが誘ってくれたんです。その子の目の前で歌っていたら「ライヴに出るといいよ。」って教えてくれて、それで照和のオーデションに出たんです。そしたら「次の土曜日に来な。」って言われて。


ー その時はすでにオリジナルを歌っていたの?

オリジナルを歌ってた。カヴァーもたまに歌ったけど、オリジナルを歌わなければいけない雰囲気でもあったし。


ー そうなんだ。でも福岡って音楽のクオリティ高いよね。この間、福岡出身の女性シンガーソングライターをインタビューした時、福岡は歌うのが好きな人が多いって言ってた。

そんなことないんじゃない?…いや、あぁ、黒田節とかかな(笑)。


ー アハハ!

でも僕も昔からビートルズが好きだったし聖歌隊にも入っていたし、子どもの頃から歌うことは大好きだったな。


ー 福岡出身のミュージシャンも多いよね。若手もそうだけど、確か井上陽水さんとかも福岡だよね。

福岡。彼は炭坑の街の出身。


ー 田川?

そう。

<BGM “そこぬけ”で田川の話をダラダラと…>


ー 照和ってまだ行ったことないけど、行ってみたいライヴハウスのひとつだな。

照和のおばちゃんが超ファンキーで、すごく話しかけてくれますよ。ママもおばちゃんもめっちゃ良い人で、ずっと面倒見てくれた人だし。


ー そうなんだ。

おばちゃんは照和に来た人に、勘で「長澤くんのファンなの?(多分モノマネ)」って聞いてくるんだけど、たいがい「いや、長渕です。」って言われたりしてる(笑)。


ー アハハハハ!

でも女性だと結構そういうことを聞いてきて「何か音楽かけようか?」とか、色々お節介やいてくれるの(笑)。だから行ったら行ったで、ちょっとお節介に感じることもあるかもしれないけれど、それは愛情表現として受け取って欲しいな。


ー いい!お節介やかれたいよ(笑)。

<BGM “シャウト”>


ー 実は今作では“シャウト”を一番聴いているんだよね。

“シャウト”が一番好き?


ー 悩む!それこそ【IN MY ROOM】ではないけれど、朝、昼、夜、深夜とか、その日の気分や体調で好きな曲が変わるから。

あぁ、そうあって欲しいな。だって一聴で「この曲が好き」となって、そのまま終わってしまうような作品は作っていないと思うから。


ー そうだよね。

DSC_0008.jpg<長澤、彩色中>
<BGM“そこぬけ”>


ー そういえばこの間、 渋谷でのハロウィン騒ぎは凄かったね。

何か騒いでいたみたいだね。


ー “そこぬけ” は、8月の【IN MY ROOM】で初めて聴いた時からとても気になっている曲なんだけど、ハロウィンで馬鹿騒ぎした次の日の早朝、仮装した人たちの疲れた後ろ姿がニュースとか流れるのを見ると、頭の中でこの曲が自動再生するんだよね(笑)。

なるほど、なるほど。…( “そこぬけ”をじっと聴く)うん、今その気持ちでこの曲を聴いてるけど、それはそれで美しい聴き方かも。


ー 長澤くんは飲んで馬鹿騒ぎとかするの?

馬鹿騒ぎはしないかな。絡んだりすることはあるかも(苦笑)。でも大抵、陽気になる。あと酔うと、意識レベルが下がる。


ー それは、眠たくなるという意味?

いや違う。普段敏感になっていることが、結構鈍感になるの。


ー あぁ、なるほど。

でもそうなることは、自分にとってすごく有り難いことが沢山あって、鈍感になることで気持ちが出易くなる。例えば、普段すごく不満やストレスを抱えている人だと、酔って暴れる人もいるじゃないですか。


ー はいはい。

でも僕はそこまではいかない。だっていくら酔ったって、眠る寸前までは理性が働いていると思うから。…って、酔っぱらいはみんな、そう言うんですけどね(笑)。


ー 言うね(笑)。

でも僕はそういうことでの暴力沙汰とか起こしたことないから、ちゃんとしているとは思っているけどね(笑)。


 

リリース情報

長澤知之NEWアルバム
「長澤知之 III」

11月25日(火)リリース



nagasawa3.jpg
ATS-55 / 2300円(税込)

1. 只今散歩道
2. 享楽列車
3. バニラ
4. 犬の瞳 ※Binaural Recording
5. シャウト
6. そこ
7. 宛のない手紙たち ※Binaural Recording at 506号室
8. そこぬけ
9. いつものとこで待ってるわ ※Binaural Live Recording at 月見ル君想フ 2014.7.29

■ 発売日/販売方法について
11月14日(金)から行われる“IN MY ROOM”TOUR 2014で会場先行販売を行います。

また、11月25日(火)よりAugusta Family Clubにて販売開始。
購入者特典として「長澤知之」シリーズ3作のジャケットステッカープレゼント!
詳しくはAugusta Family Club

■ Augusta Family Club
http://augfc.net/category/NAGASAWA
TOMOYUKI/ITKAUATS055.html


※現在Augusta Family Clubでの予約を受付ております。発売日の11月25日(火)にお届けできるのは11月20日(木)12:00までの注文分となりますので、ご注意くだ さい。お届け先の地域等のより発売日のお届けができない場合がございますのでご了承ください。

LIVE情報


長澤知之“IN MY ROOM”TOUR 2014
11月14日(金)東京キネマ倶楽部
11月15日(土)東京キネマ倶楽部 SOLD OUT
11月19日(水)名古屋・TOKUZO
11月21日(金)福岡・ROOMS
11月23日(日・祝)大阪・世界館 SOLD OUT

チケット発売中!
全自由¥4,860(税込、整理番号付、ドリンク別)

 

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