ー そうなんですか？（笑）

常田：まぁ“10th”の時から、全くタイプの違う数え歌を作ろうということだけは考えていました。ただ具体的なことは何も決まっていなくて、「1、２、３、４…」とカウントして、あとはどうする？という位。ファンクにいったり、ロックの音を入れたりする中で卓弥が「こんなのどうかな？」ってギターを弾いて「いいね、それ。ミクスチャーだね。」って（笑）。サンプルベースのプラグインがあって、それは別曲で使おうと思って購入していたんですが、スラップの良い音があったので「これも、入れちゃおうか。」って、いつも通り遊んでいる感じで重ねていきました。

大橋：インストって聴きにくいという人もいたりするかもしれないし、やはり歌が入っていた方が分かり易いという人の方が、もしかしたら多いかもしれませんが、僕らのインストって、曲を作るのと一緒でメロディが入っているものが多いんです。だからメロディラインを楽しんでもらえるといいのかなと思います。勿論数え歌というのが大元にあって、それがテーマなんですが、後ろで鳴っているフュージョンぽいギターフレーズを「つい口づさんじゃった！」という感覚で聴いてもらえるのが、僕ららしいインストになるのかなといつも思っています。


ー“Hello Especially”の歌詞に「3650日分の言葉とメロディをパッケージしよう」という部分がありましたが、その歌詞は8月にリリースのオール・タイムベストアルバム『POPMAN’S WORLD～All Time Best 2003-2013～ 』を示唆しているのかなと勝手な解釈をしていたのですが。

常田：なるほど。…でも、それ初めて言われました（笑）。


ー つい深読みしすぎました（笑）。

常田：でも本当だ。確かに「3650日分の言葉とメロディをパッケージしよう」って、ベスト盤ですよね（笑）。

大橋：そうやって深読みしてもらうのが僕らは嬉しいんです。


ー 本当ですか？良かったです。

大橋：だって“スキマスイッチ”という名前も、みんなが後から色々な意味を考えたり想像してくれたりして、気がついたら僕たちが想像もしていなかった解釈をしている人達もいるけど、それがかえってすごく面白い!


ー そのベストアルバムについては次のインタビューで詳しくお伺いしたいと思いますのでよろしくお願いいたします。

大橋・常田：次もよろしくお願いします！


ー ありがとうございました。


取材・文／秋山昌未


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