ー ちょっと話は変わります。これは好きだからこそ、ずっと気になっていたことなんだけど、東京カランコロンの楽曲はどれも特徴的だけど、インパクトが強い分、その後も飽きずにリスナーが聴いていたいという欲求をどうやって継続させようかということは、考えたりする？

いちろー：確かにインパクトや、パッと聴きの面白さというものは重要視していて、楽曲を作る上でアレンジに重きを置いている部分も実際あります。メロもキャッチーさを大切にしていますし。ただ僕らは、味の濃いものは飽きるというような心配はあまりしていないんですよ。何故かといえば、何でもありなんです、東京カランコロンって。ひとつのスタイルをずっと貫いているバンドも格好いいんですが、僕らは何をやってもアリなので、ヴォーカルひとつとっても、せんせいメインのものもあれば、僕メインのものもある。時には2人でヴォーカルとる場合もある。曲に関してもメロウな曲だって、早い曲だってやるし、自分達が音で遊んでいるということさえブレなければ、何やってもいいんですよ。


ー じゃあ、自分達の定義の中でアリだと思えば、例えばだけど、おいたんが歌ってもいい？

せんせい：私はいいと思ってる。

いちろー：それがリードになるかと言ったら、あちこちからNGが出るとは思うんですけど（笑）


ー あははは。

いちろー：でも、ナシではないです。それこそユニコーンさんは誰が曲を作ってもOKというところがありますよね。それと似ているのかもしれませんが、僕らは曲の作り方をひとつだけに決めないんです。自分達がスタジオで詰める段階で、楽しめるようにしたいとは考えますが、それまでは何をやってもいいんですよ。だからこれは極論ですが、僕とせんせいがマイクを持ってカラオケでも、それが面白ければいいんです。

せんせい：うん、ありあり。

いちろー：それを僕らが遊び心でやっているというのが基本にあればいいんです。ただそれが変に真剣になっちゃうと、それは違うんですよ。あくまでも遊び心でやっているというのが大切。


ー それはすごく納得できるかも。

いちろー：勿論その中に、自分達の中で「いい」と言えるセンスの線引きはありますが、遊び心さえあれば、ある程度何でもやれちゃうので、そういう面での心配はないです。


ー じゃあこれから東京カランコロンも、遊び心全開だね！

いちろー：それは絶対かもしれませんね!! だから心配というより、無限に広がっている楽しみかもしれません。


ー おー!! さて、5月はイベントに出て、6月からワンマ ソツアーを決行。いつも来ている人、また逆に初めての人にはどういうステージを見せたいですか？

せんせい：私は変わらないステージを見せたいです。今まで何度も東京カランコロンのライブに来てくれている人に新たな何かを見せるというよりも、「私たちは常に楽しいし、常に変わらずやってるよ」というのを見せたいです。だからみんなで楽しんでいるところに遊びに来てほしい。ここに来たら笑顔になれて、何も考えず楽しめる場所になれればいいな。

いちろー：大阪、名古屋に関してはすごく久しぶりなんですよ。だからどの曲をやろうかなという楽しみはあります。だからお客さんの期待感というのも、東京以上にあるかもしれませんので、期待に応えたいという気持ちは大きいです。勿論東京も楽しみですけどね。

せんせい：「今の私たちはこうなってるよ。」という発表会みたい感じにしたいな。


ー 最後にmFound読者のみなさんへ一言お願いします。

せんせい：これからも、多分色んな風に変わると思うけど、ついてきてください。

いちろー：今年は色々な意味で僕らはすごい駆け足で動いていくと思うので、ついてきてください（笑）


ありがとうございました。

取材・文 / まさやん

■ 東京カランコロン公式サイト
http://tokyokarankoron.com/