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ブルース・スプリングスティーンバンドのサックス奏者=クラレンス・クレモンズ逝去。レディー・ガガPVにも出演中。

6月12日に脳卒中で倒れて治療中だったブルース・スプリングスティーン&Eストリート・バンドのサックス奏者、クラレンス・クレモンズが6月18日に脳卒中の合併症で逝去。享年69歳。

Clarence_20110620.jpg「ザ・ビッグマン」という愛称で多くのファンから愛され続けてきたクラレンスは、ブルースのバンドメイトであり40年来の友人でもあった。クラレンスはブルースにとって、バンドの中でも特別であり、ライヴでの二人の掛け合いはファンを魅了し、ブルースの『明日なき暴走』のジャケット写真ではブルースがクラレンスに仲良さそうに寄りかかっている。クラレンスは今年SUMMER SONICのBEACH STAGEへの出演が発表されており、生のパフォーマンスが観られると多くのファンが期待した矢先の訃報だった。
 
クラレンスはレディー・ガガの最新アルバム『ボーン・ディス・ウェイ』のレコーディングにも参加し、先日発表されたばかりの「ジ・エッジ・オブ・グローリー」のミュージック・ビデオは奇しくも、レディー・ガガとクラレンスの二人のみが出演するクラレンスをフィーチャーしたものとなっていた。先週の時点ではクラレンスの容体は回復に向かっていると報じられており、レディー・ガガはクラレンスに対してのお見舞いビデオを公開し、これに賛同した人が次々とビデオを公開し、世界中の人々がクラレンスの回復を祈っていた。
 
U2のボノも6月18日に訃報を受けて、アナハイムのコンサートで「皆で彼のサックスが奏でる美しいシンフォニーに想いをはせよう。皆でブルースとEストリート・バンドに想いを馳せよう。クラレンス・クレモンズに祈りを捧げよう。彼は音楽を運び、また音楽に運ばれてこの日まで生きてきたのだ。」と追悼のコメントを述べ、「モーメント・オブ・サレンダー」を演奏し、ブルースの「ジャングルランド」の歌詞を読み上げた。
 
ブルースと盟友クラレンスの最後の共演は、昨年2010年12月7日に地元アズベリー・パークで行なわれた『The Promise』再現ライヴだった。このときの映像は、今年5月25日発売されたブルース・スプリングスティーンのDVD『プロミス:メイキング・オブ“闇に吠える街“』に収録されている。『The Promise』の再現ライヴは後にも先にもこれ一回限りとなった。誰もこれが最後の二人のライヴになるとは思いもしなかったことだろう。
 
ブルースはオフィシャルサイトで下記の声明を発表している。
 
「クラレンスは素晴らしい人生を生きました。彼は人びとへの愛情に満ちた心の持ち主で、そんな彼だからこそ人びとが愛したのです。彼は実に素晴らしい大家族を築きました。彼はサックスを愛し、ファンを愛し、毎晩舞台に立つと自分の持つすべてを捧げました。彼の死は測り知れない損失ですが、僕らは彼と知り合って、約40年間もそのそばに立つ機会を得られたことを名誉に思い、感謝しています。彼は僕の最高の友人であり、パートナーであり、彼が隣に居てくれたおかげで、僕のバンドと僕は自分たちの音楽の中にある物語をはるかに深く語ることができました。彼の人生、彼の思い出、彼の愛情はその物語の中と僕らのバンドの中で永遠に生き続けます」
-- ブルース・スプリングスティーン

 
以下原文
Clarence lived a wonderful life. He carried within him a love of people that made them love him. He created a wondrous and extended family. He loved the saxophone, loved our fans and gave everything he had every night he stepped on stage. His loss is immeasurable and we are honored and thankful to have known him and had the opportunity to stand beside him for nearly forty years. He was my great friend, my partner, and with Clarence at my side, my band and I were able to tell a story far deeper than those simply contained in our music. His life, his memory, and his love will live on in that story and in our band.
-- Bruce Springsteen
 

【リリース情報】

bruce_JK_20110620.jpg

ブルース・スプリングスティーン
DVD『ザ・プロミス:ザ・メイキング・オブ“闇に吠える街”』

ブルース&Eストリート・バンドとの最後の競演を収録
発売中 SIBP-197 ¥4935(税込)
直輸入パッケージ仕様
解説・歌詞・対訳・日本語字幕付

【クラレンス・クレモンズ バイオグラフィー】
1942年1月11日生まれ。ヴァージニア州ノーフォーク出身。身長6フィート4インチ。その巨体とステージでの圧倒的な存在感から「ザ・ビッグマン」の呼称で親しまれる。メリーランド・イースタン・ショア・ユニヴァーシティではフットボール選手としてならし、ダラス・カウボーイズやクリーヴランド・ブランズへの入団テストも受けているが、ひざを負傷してNFL入りの夢を絶たれてしまう。激しい雨の夜、アズベリー・パークのクラブ、スチューデント・プリンスの楽屋外でブルースと初遭遇(アップステージ説もあり)。『アズベリー・パークからの挨拶』からレコーディングに参加しているEストリート・バンド最古参メンバーのひとり。『明日なき暴走』のジャケットでブルースが彼の肩に手をおいて寄りかかっていることから、ブルースがもっとも頼りにしている男として、ステージでのバンドのメンバー紹介では必ず最後にコールされることから、ブルースがもっとも大切にしている男として長年ファンからも親しまれている。Eストリート・バンドの活動と平行して83年からはソロ・アルバムも数多く発表している。なかでも85年の飛びきりポップな仕上がりになった3rdソロ『ヒーロー』は好セールスをマーク。ジャクソン・ブラウンとデュエットしたアルバムのオープニング・ナンバー「フレンド・オブ・マイン」は86年1月18日付ビルボードHOT 100で最高18位を記録(くしくもブルースの「マイ・ホームタウン」と一緒にトップ20入りを果たした)。クラレンスはいまでもEストリート・バンドの活動と並行して自身のソロ・ライブを各地で活発的に展開している。ちなみに彼の息子が率いるニック・クレモンズ・バンドもニュージャージーを中心にローカル・バンドとして活動中。アズベリー・パークのストーン・ポニーでたびたび親子共演を果たしていた。
2011年6月18日19:00脳卒中による合併症のため死去。享年69歳。
 

【リンク先】
オフィシャルページ http://www.sonymusic.co.jp/BOSS
商品ページ http://www.sonymusicshop.jp/m/item/itemShw.php?site=S&ima=0104&cd=SIBP000000197
海外オフィシャルページ http://brucespringsteen.net/news/index.html

 

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