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新世代の3大ギタリスト=デレク・トラックスの新ユニット<テデスキ・トラックス・バンド>、単独初来日公演。総勢11名、熱き魂が奏でる圧巻のライヴで日本を魅了!

世界最高峰のスライド・ギタリスト、そして新世代の3大ギタリストの1人と称されるデレク・トラックス。米ローリングストーン誌の「偉大なギタリスト100人」(100GREATEST GUITARISTS OF ALL TIME/2011年12月8日発行)特集では第16位に選ばれるほど、日ごとに圧倒的な存在感を増している。

そんな彼は2011年、妻でありグラミー賞常連の実力派シンガー&ギタリストのスーザン・テデスキとともに総勢11名からなる<テデスキ・トラックス・バンド>を結成し、デビュー・アルバム『レヴェレイター』をリリース。このアルバムは現在第54回グラミー賞の「ベスト・ブルース部門」にノミネートされている(日本時間2月13日授賞式)。

“まるで女性版オーティス・レディングとデュアン・オールマンの生まれ変わりの競演!”とも評され、昨年春からアルバムを引っ提げてのツアーを世界各地で行い、新たなファンを増やし続けている。そして、いよいよ2月5日から待望の日本公演がスタート!
(注:2010年夏にはフジロックフェスティヴァルで夫婦共演を果たしているが、その時はまだ正式に「テデスキ・トラックス・バンド」名義ではなかったので、今回の来日がこの新生バンドとしての初の来日公演となる。)


ライヴはアルバム『レヴェレイター』からの選曲に、彼らにとってのルーツともいえる60-70年代名曲カバーをプラスした豪華なプログラム。スティーヴィー・ワンダーの「アップタイト」、映画「真夜中のカーボーイ」(1969)の主題歌で知られる「エヴリバディズ・トーキン」では自然とオーディエンスから手拍子が。アンコールのスライ&ザ・ファミリー・ストーンの「シング・ア・シンプル・ソング〜アイ・ウォント・トゥ・テイク・ユー・ハイヤー」では会場が一気にオールスタンディングになるほどの盛り上がりに。日本公演が始まってから毎晩異なるセットリストで演奏されており、選曲や曲順にもかなりのこだわりがある模様。



ライヴレポート
11人脇役なし!“世界一ギターがうまい夫婦”と仲間たちによるライヴの醍醐味あふれる濃密な2時間半のステージ



YUK_7929.jpg冒頭「こんばんは、東京」と日本で挨拶するスーザン。お馴染みフェミニンなステージ衣装とハイヒールで颯爽とギターを弾きながら、すごみたっぷりソウルフルなシャウトを聞かせます。その一方で、鳥がさえずるように可憐なMCの声…。そのギャップに驚いた人も少なからずいたのでは。デレクとスーザンはお互いを尊敬しあい「共演が楽しくてしょうがない」と心底思っているのがホール全体に伝わってきました。


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もちろん、世界一の<夫婦ギター対決>もあり、ギターファンならずと目と耳が釘付けに!深い精神性を湛えたデレクのギターはまるで指先から音が紡ぎだされるかのよう。静かに語るかのよう無限にフレーズが次々溢れ出て、我々はただ圧倒されるばかり。




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11人からなるこのバンド、スーザンとデレクが中心にいるものの、「誰1人として脇役なし」とデレクが言い切るのも納得。メンバーそれぞれの見せ場もたっぷり用意されていました。



ステージ左のキーボードとベースは実の兄弟、オテイル・ブラザーズ。だたものではないこの2人、ベースの弟オテイルはオールマンの現役ベーシストとして何度も来日していて、ドラムスもプレイ。兄のコーフィはデレク・トラックス・バンドからのメンバー。後半にみせた孤高のフルート・ソロがひときわ印象的でした。

オールマンを彷彿させるツインドラムの2人は、ひたすら職人のように叩きまくります。

右側前列のホーン・セクションの3人もとても芸達者。ついつい目がいってしまうほど踊りが上手なうえに、歌いながらのメンバー紹介というイキな演出では美声を披露。

サウンドに絶妙な味わいをプラスする後列ハーモニー・ヴォーカル2人のキュートな振り付コーラスは、見ていてハッピーに。ブルーズ、ロック、ファンク、ジャズ・・・あらゆる要素が有機的に融合したこのバンドは豊かな音楽性にあふれた、つわもの個性派メンバー達によるところが大きいと皆が納得!

瞑想しそうにディープなデレクのギターソロ、魂揺さぶられるスーザンのパワフルなヴォーカル。スピリチュアルなブルーズから踊っちゃうファンクまで。時間をわすれてどっぷりと彼らの音世界に浸る至福の2時間半のライヴは、このバンドの圧倒的な底力と、日々進化する彼らの無現の可能性をみた素晴らしいものでした。

幼い頃から“あのオールマンのブッチ・トラックスの甥”という枕詞と共に天才ギタリストとしてギター・フリークからの熱い視線を注がれてきたデレクも32才。歳月を重ねた分そのプレイは深みと凄みを増し、今や誰もが今世紀を代表する偉大なるギタリストとして注目する存在になっています。偉大なるギタリスト100人の「トップ10」に入る日もそう遠くはないかもしれないと、きっと来場した聴衆1人1人が確信したに違いない、来日公演となりました。


【来日メンバー】

デレク・トラックス(ギター)
スーザン・テデスキ(ヴォーカル、ギター)
オテイル・バーブリッジ(ベース)
コーフィ・バーブリッジ(キーボード、フルート)
タイラー・グリーンウェル(ドラムス)
J.J.ジョンソン(ドラムス)
マイク・マティソン(ハーモニー・ヴォーカル)
マーク・リヴァース(ハーモニー・ヴォーカル)
ケビ・ウィリアムス(サックス)
モーリス・ブラウン(トランペット)
ソンダース・サーモンス(トロンボーン)
(*コーフィ・バーブリッジとマイク・マティソンはデレク・トラックス・バンド時代からのメンバー)




【リンク先】
公式サイト
www.sonymusic.co.jp/tedeschitrucksband

NEW GUITAR REVOLUTIONキャンペーン
http://www.sonymusic.co.jp/guitar

 

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