サザンオールスターズのベーシストにしてウクレリアンとしても独自の活動を幅広く展開する関口和之。

10月24日に約4年半ぶりとなる6枚目のオリジナルソロアルバム『UKULELE CARAVAN』をリリースするが、その詳細が本日より立ち上がった『UKULELE CARAVAN』スペシャルサイトにてジャケット写真の公開と共に発表されている。また、関口本人によるライナーノーツとともに全楽曲の試聴も同時にスタートさせた。

自身がトータルプロデュースする全10曲を収録した今作では、ウクレレのすべてを知り尽くした“ウクレレマイスター”として様々な角度からウクレレをフィーチャーしつつ、「今回のアルバムの主体はあくまでも“曲”。“色々なタイプの曲でウクレレがどう生きるか”を楽しみながら作っていった。」と語るように、全10曲中、オリジナル楽曲が9曲、また8曲がヴォーカル入り楽曲、このうち作詞・作曲合わせて(共作含む)8曲を関口自身が手がけるなど、“ウクレレアルバム＝カバー、インスト中心”といったこれまでのウクレレ作品のイメージを一新した内容となっている。

さらには、既に発表されているとおり、原 由子(サザンオールスターズ)、キヨサク(MONGOL800)、黒沢 薫(ゴスペラーズ)、大貫妙子、つじあやの、YOUら総勢20名を超える豪華絢爛なゲストメンバーが“ウクレレキャラバン隊”として参加していることも注目すべき点だ。　

アルバムは、キヨサク(MONGOL800)がハワイアンカルチャーのルーツとも言われる魅惑の楽園「TAHITI」(M1)を歌い上げた、ゆったりとしたリゾートミュージックな雰囲気からスタート。

M2は、つじあやのが作詞・作曲・編曲を手がけ自身もヴォーカルとウクレレで参加した「ウクレレキャラバンのうた」(M2)。 M1から一転、“一晩にして田舎町の広場に出現するワンダーランド、そんな移動遊園地さながらにウクレレの楽しさを詰め込んだキャラバン隊がいろんな街を旅して回る”という本アルバムのテーマをそのまま詰め込んだリズミカルな楽曲が続く。

続けてM3「夏のBaby ～迷子に御用心～」は2011年にイベント「ウクレレピクニック」で共演を果たし作品初コラボとなるゴスペラーズの黒沢 薫が参加。

夏のビーチで迷子になって泣いている女の子との軽妙なストーリーを描いた本曲は、ケツメイシ等のプロデューサーでも知られるYANAGIMANの絶妙なポップサウンドをバックに黒沢の伸びのあるハイトーンヴォイスが心地良く、ウクレレの名プレーヤーIWAOのスキルフルなウクレレの響きとも相まって過ぎ去ったひと夏の思い出を呼び起こしてくれそうだ。

その他にもYOUの歌声が特徴的な、親子で楽しめるコミカルなウクレレソング「ウクレレ踏んじゃった」(M4)、前作「口笛とウクレレ2」でも共演した口笛世界チャンピオンの分山貴美子の軽快な口笛が印象的な「口笛吹きと仔馬」(M6)、“ウクレレ☆エルヴィス”こと勝誠二とPAITITI(女優の洞口依子と映像作家の石田英範のウクレレユニット)がコーラスで参加したロックンロールへの賛美歌「5963ロックンロール」(M7)、言葉の奥底にあるそこはかとない「かなしみ」を大貫妙子がポエティックに表現した「風待つ林に」(M9)が続く。

唯一のカバーとなる「ほのか」(M5)は、「ちい散歩」（テレビ朝日）のテーマ曲「ほのか/BIG BELL」をウクレレバージョンでカバー。関口のウクレレと田村玄一が奏でるアコースティック・ギター&ワイゼンボーンとの掛け合いは必聴。そして、アルバムのラストを飾るのは、サザンオールスターズから原 由子がヴォーカル参加した「あたたかな春の日に」(M10)。

「出会い」や「感謝」をテーマとした多くの人が自らの懐かしき記憶を想起させるようなほのぼのとしたエバーグリーンな楽曲となっており、コアファンならずとも多くのリスナーの注目を浴びそうだ。

また、商品には参加メンバー22人全員が描かれた“イラスト”＆ウクレレ初心者にも嬉しい“「ウクレレキャラバンのうた」「ウクレレ踏んじゃった！」2曲のウクレレコード譜”付きポスターも封入されており、大人から子供まで幅広いリスナーが楽しむことが出来る。　また、商品ジャケットは通常のプラスチックケースではなく、紙ジャケット仕様となっており、関口のこだわりを随所に感じることの出来る商品に仕上がっている。


■「UKULELE CARAVAN」スペシャルサイト
http://www.sas-fan.net/
ukulelecaravan/