歌声を聴いただけでその顔が見えてくる稀有なアーティストの一人、稲垣潤一。
その個性的な声を活かした女性シンガーとのデュエットシリーズ『男と女』もすでに4タイトルがリリースされ、好評を博している。
 
今回再発売されるのは1996年に発売されたアルバム『Revival』。
稲垣の代表曲である「オーシャン・ブルー」「ドラマティック・レイン」を始めとする全12曲が収録されているのだが、ただのセレクションアルバムと思ったら大間違い。
ヴォーカル・トラックだけを残し、オケをすべて録り直すという、いわゆる“リヴァージョン”作品で、1980年度のグラミー賞主要4部門を独占したAOR界のスーパースター、クリストファー・クロスがプロデュースを手がけた名盤だ。

クリストファー・クロスにより装いを新たにした、オリジナル・ヴァージョンとは一味違った極上のシティ・ポップスが、最新デジタル・リマスターによる高品質Blu-spec CD2で新たな魅力を身に纏った。また音楽ライターの金澤寿和氏による解説も追加されている。
 
70〜80年代のシティ・ポップスや和製AORが再評価されている昨今、リリースから17年を経た、ウエストコーストの香り漂う今作の復刻は実に感慨深い。稲垣潤一ファンにとどまらず、シティ・ポップ＆AORフリークにも、ぜひ聴いてほしい名盤と言えるだろう。

なお、ソニー・ミュージックダイレクトでは、同時発売で大江千里、大沢誉志幸、TM NETWORK、聖飢魔㈼、REBECCAのセレクションアルバムも復刻しているので、ぜひ下記サイトでチェックしていただきたい。
 
ソニー・ミュージックダイレクト セレクションアルバムスペシャルサイト