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THE BAWDIES『THE SEVEN SEAS』インタビュー


11月20日にニューシングル『THE SEVEN SEAS』をリリースのTHE BAWDIES。楽曲に対しての想いやロックンロールやガレージロックへ対しての想いをアツく語ってくれた。そしてc/wのカヴァー曲『1-2-5』ではザ・クロマニヨンズの甲本ヒロトがブルースハープで参加。ROYが言う「伝説」とは?今回は様々な角度からROYとMARCYに「音楽」を語ってもらった。


ー 少し話はさかのぼりますが、10月20日~27日の一週間の中で韓国2公演、台湾、香港と3か国に渡り計4公演のアジアツアーを実施されましたが、初のアジアツアーはいかがでしたか?

ROY: 初めて行く土地なので行く前は不安がありました。僕らは露出よりもライヴなどで音を伝えるバンドなので、日本以外の場所でどれだけ自分たちのことが伝わっているかも分からなかったんです。むしろみんなは知らないものと考えた方が良い位かもしれない。更に言うと僕らがやっているロックンロールという音楽は、深い歴史を持ちつつ日本でも浸透しているかというとそれほどではないと思うんです。でもどうにか根付かせたいという気持ちで自分達は今、日本で一生懸命やっているつもりなんですけど、もしかすると日本以上にロックンロールが根付いていない可能性がある場所かもしれないじゃないですか。そこへ何者なのか分からないTHE BAWDIESというバンドが来ていきなりロックンロールをやったところで、みんなはどういう反応をするかというのが全く分からなかったんです。


ー なるほど。

ROY:すごく新鮮に感じるのか、意味が分からないと感じるのか。だからそういう意味で不安…というか、ドキドキ感はありました。勿論ワクワク感もあるんですが。そういう気持ちで初日、韓国でのフェスに出演したんですが、フェスなので会場も大きかったんです。でも案の定僕らの情報は韓国で全く広がっていない状態だったので、始まる5分前、結構入る会場だったんだけど…1000人位?

MARCY:もっと入るんじゃない?

ROY:そういう規模の会場で50人位しかいなかったんです。


ー え!!

MARCY:一列で事足りる(笑)。

ROY:そう(笑)。だから「うわぁー、キツイな。」と思ったんだけど、元々バンドだってそういうところからスタートしているので、その50人をしっかり納得させていこうと思いました。1から始めるということはそういうことかなと。だからそういう気持ちでとにかくステージに上がって、最初ガーッと演ったんですけど、1、2曲目位まではみんな「こいつら誰だ?」っていう感じでポカーンとしていました(笑)。でも段々みんなが笑顔になっていって、手が上がってきて。そうするどそのうちどんどんと人が集まって来たんです。それで最終的には400〜500人位来てくれて。

MARCY:そうだね。


ー 最初の約10倍って凄いですね。

ROY:最後はみんな飛び跳ねてくれて。やっぱりロックンロールというもの自体がすごくストレートなので、こっちが真剣に伝えようとすれば伝わる、そういうロックンロールの可能性を感じました。逆に何も情報がないところだからこそ真っすぐ伝わっていくんだなと。だから韓国初日から不安は一切消えて楽しめました。初心にかえるというか。この曲をやれば盛り上がってくれるという感覚は絶対に通用しないじゃないですか。みんなからすれば全ての曲が新曲みたいなものだし。


ー 確かに。

ROY:そういう意味で言うと、少しも気が抜けないしお客さんをもぎ取るというか、巻き込むみたいな、ライヴの初心を思い出しました。


ー それはすごい良い経験でしたね。

ROY:そう思います。

MARCY:今ROYが言ったように、バンドを結成して誰も知らないところでいきなりバッと出て、対バンを観に来たお客さんをどれだけかっさらってくるかという、バンドを始めた当初の熱量というか。何が何でも次のライヴにはこの人たちに来てもらおう、 THE BAWDIESを好きになってもらえるようなライヴにしようという気持ちを思い出しました。勿論全公演そうなんですが、なにせ最初の公演がそういう感じだったので逆に良かったです。武道館公演までやらせてもらい、日本ではそれなりに知ってくれている人達がいる状態の今、このタイミングで僕たちのことを知らない場所に行けたことは新鮮でしたし、良かったです。


ー 今話しが出たTHE BAWDIESへの認知度の違いはあれど、日本とライヴの反応での違いはありましたか?

ROY:基本は同じだと思います。アジア圏ということもあり、音楽の流れはある程度似ているところもあるのかな。現状のTHE BAWDIESとして考えると違うかな。これも認知度の話になるかもしれませんが。日本だと自分達のワンマンライヴやフェスで自分たちを観に来てくれているお客さんや、ライヴを観たことはないけど音は知っている人、そういう人たちの前でやることが多いので、盛り上がり方というか、ひとつのライヴの流れみたいなものが多分お客さんの中であると思うんです。だからライヴをやると大体この曲でガッと盛り上がり、こういう曲だとゆっくり聴いてくれてという聴き方が日本ではしっかり完成されている感じがします。でも向こうではそういうのが全くなかった。一人一人が感じたままにそれぞれバラバラに楽しむみたいな。その人たちが感じてる感情がそのまま飛んで来ることがすごく面白かったです。


ー ライヴ中以外で何か面白かったり心に残っているエピソードはありますか?

ROY:TAXMANがお酒が結構好きなんです。ノリが良いというか。まぁ 常に飲んでるんですが(笑)。


ー そうなんですか(笑)。

MARCY:(笑)

ROY:それで言葉も覚えてその国その国にフィットしていくんです。でも言葉を覚えるというのはみんなに伝えたいからというより、自分がビールを頼みたいから覚える!


ー あはは!

ROY:まぁそうは言っても、その国その国の言葉で頑張ってMCもしていましたので頼もしかったです。

MARCY:ありがたかった。

ROY:日本ではあんまり感じなかった頼もしさ。

<一同爆笑>


ー インディーズ時代、2007年にはオーストラリアでの初海外ツアーをされていますが、その時と今回の気持ちの変化みたいなものはありますか?

ROY:ロックンロールが日本以上に浸透し、根付いている国かどうかという違いは大きいと思います。ロックンロールをやった時に、新鮮に騒ぎ出してくれるアジアの皆さんに比べて、オーストラリアはロックンロールが根付いているので日本のバンドがこんなにストレートなロックンロールをやるんだという驚きはあったと思いますが。だって向こうは今迄ご飯を食べていたおじいちゃんやおばあちゃんがロックンロールが始まった時点で、手を取り合ってダンスし始めたりしますからね。やはりロックンロールの楽しみ方が出来上がっている。そういう意味では全く違いましたし、当然反応も違いました。ただ、オーストラリアでの公演でも今回と同じようにTHE BAWDIESというバンドが何者か分からない土地でやるという意味では変わらなかったです。


 

リリース情報

最新シングル「THE SEVEN SEAS」
2013年11月20日リリース

□ トラックリスト
THE SEVEN SEAS
1-2-5
MUSIC IS MY HOME

20131007204428.jpg
完全生産限定盤(CD+BOOK)
VIZL-606 / ¥1,680(taxin)
完全生産限定盤はCD+オリジナル絵本「THE SEVEN SEAS」の特殊仕様。海外で撮影されたミュージックビデオ「THE SEVEN SEAS」を再現したオリジナル絵本が付属。ヴィンテージ感あるれるハードカバー装丁、40ページの本格的な上製本仕様!

20131007204525.jpg
通常盤CD
VICL-36854 / ¥1,200(taxin)

LIVE情報

11.24(日)宮城県石巻Onepark「東北ジャム2013 in 石巻」
12.02(月)渋谷AX w/KEN YOKOYAMA「LIVEBURGER SPECIAL vol.2」
12.07(土)日本武道館「Dream Power ジョン・レノン スーパー・ライヴ 2013」※本公演はROYのみの出演となります

Eli "Paperboy" Reed × THE BAWDIES JAPAN TOUR 2013
12.15(日)新木場 STUDIO COAST

12.17(火)名古屋 CLUB DIAMOND HALL

12.18(水)なんば HATCH

12.21(土)広島 BLUE LIVE「マキシマム ザ ホルモン 予襲復讐ツアー」
12.22(日)岡山 CRAZY MAMA KINGDOM「マキシマム ザ ホルモン 予襲復讐ツアー」
12.29(日)インテックス大阪「FM802 ROCK FESTIVAL RADIO CRAZY」

Interview

Live Report

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