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doa『RIDE ON』インタビュー Page4


ー 2月からスタートする<doa  LIVE Tore 2013 -RIDE ON->への意気込みを教えて下さい。

2012年はアコースティックツアーをメインにやっていたので、バンドでライブをやるというのが久々なんです。だからまず僕ら自身がすごく楽しみです。アコースティックライブとは楽しみ方がまた違うと思いますし、僕らとしても2013年はスキルアップしたいという目標もありますので是非来ても頂きたいです。僕らの同世代だと昔はよく行っていたけれど今はライブハウスからは遠ざかっちゃった人も結構いると思うんです。でも気にせずに来て欲しいです。1人で来ても楽しんでもらえるよう頑張るので是非カムバック!ライブハウス!!


ー 中継を観てくださった方へのメッセージをお願いします。

通常であれば1時間位インタビューを受けさせていただいても、記事になるのはメインの言葉だけだったりするんです。僕らとしてもそれ以外のニュアンスを伝えたいと思うんですが、こういう機会でみなさんからもTwitterなどで質問をいただいたりしながらインタビューを観てもらうというのは本当に画期的だし、インタビュー自体がすごく楽しかったので良い経験をさせてもらいました。みなさんどうもありがとうございました!

※ここで中継が終了。その後、中継の感想や中継中には聞けなかったお話などを改めて伺いました。


ー USTREAMとアメーバー中継、お疲れ様でした。

お疲れ様でしたー!!


ー 初めての経験でしたがいかがでしたか?

どうなるかなと思ったんですけど、楽しかったです! 予想以上に楽しくて、これはひとつの新しいジャンルが出来るんじゃないかと思った位です。


ー 中継を観て下さっている方々とのダイレクトなやりとりというのはやはり楽しいですね。

そうなんです。記事になるまでのタイムラグがないし、自分の声で「この曲はこうやって作ったんだよ。」って伝えられたのが一番嬉しいです。


ー アルバムリリースは2年5ヶ月ぶり。その間に配信シングルのリリースなどはありましたが、アルバム作品を作るにあたって震災での経験などが反映されたりはしましたか?

やっぱりありました。活動も止まったりリリースもどうしようかという状態でしたから。ライブが延期になったので、その後のスケジュール自体も狂ったし。ただそんなことを言っても、もっと大変な思いをしている人は沢山いるし、doaは楽観主義者の集まりなので(笑)。それでもやはり“We are one”という曲を作ったのは僕らにとってもすごく良かったと思います。無料配信というのも、イメージではあったりアイデアは持っていたりしたのに、出来なかったんですよ。いきなり何の予算もない中で曲を出すというのは現実問題として厳しいですし。


ー そうですよね。

でもあの震災があって色々考える中で、出来ることからやってみようということになって、まず機材は最小限にして仲間を集めてやってみたら、意外と出来るじゃん!って。あと、メンバー募集をしたことがあったんですが、「僕らメンバー3人だけど本当はギターやドラム、歌が歌えるやつがいたらもっとイーグルスみたいになるんじゃないか。」「それいいよね。」で、今迄は終わっていたんです。それが「じゃあ募集してみる?」ということを口に出して言えるようになってきたんです。結局イメージに見合う方と出会うことができなかったんですが、それでも行動を起こせた。


ー イメージしているだけと、それを行動に移すというのでは全く違いますからね。

そうなんです。あと、アコースティックで47都道府県回るというのも、アイデアとしては持っていたんです。でも「3人だけじゃねぇ」とか「じゃあ誰が何を弾くの?」とかで止まっていたんです。それも「やる!」って決めてやり始めたことが、3人の中の意識として大きく変わった部分だと思います。


ー 実際、震災を経て「今」の大切さを感じられることが多くなりましたよね。

本当にそう思います。「二の足踏んでいる位なら、実際にやって失敗した方がまだいいじゃん。」って、よく口にはするんだけど、なかなか出来ないじゃないですか。そういう考えの後押しになったし、延期になったライブもみんな都合がつかなくてあまり来てくれないんじゃないかと思ったのに、沢山来てくれてそれがすごい励みになりました!


ー では改めて、アルバム『RIDE ON』のことを再度いくつか伺いたいのですが、”RIDE ON”も、 “Feel Good”も相手に対してフルスロットルな想いを描いていますが、サウンド面も歌詞同様フルスロットルなサウンドですね。”RIDE ON”はハモンドが効いているし爽快感たっぷりで、 “Feel Good” はアコギとクラップからの疾走感がかっこいい。”RIDE ON”と “Feel Good”、それぞれサウンド面で大切にした点を教えてください。

元々カルフォルニア、西海岸のロックが好きで始めたバンドなので、とにかくカラッとした音にしたかったんです。僕らのロックはすごく歪んだギターが入っている訳ではなくてどちらかというと、今のアメリカでいうカントリーロック寄りな乾いた音にしたかった。でも日本は湿度が多いのでなかなか、ああいった音にはならないんです。


ー 物理的にも湿度というのはやはり音を作るうえで関係しているんでしょうか。

関係しているらしいですよ。木の鳴り、つまりギターの音の鳴りが違うので、まずアコギの音が全然違うんです。mixしていても目に飛び込む環境が違うと、脳が勝手にそれで良しとしてしまうんです。だから曇り空を観てから聴いてOKだと思っても、青空を観て聴くと野暮ったく聴こえる。だからイギリスの音楽は少し暗くて遠くに飛んでいくような音が沢山入っていてというイメージですが、カルフォルニアの音楽がカラッとしているのはやはり青空だからという部分が関係していると思います。


ー じゃあ湿気の多い日本でカラッとした音を作るのは難しかったのではないですか?

難しかったです。曲をmixする時もカルフォルニアっぽい風景の絵はがきや映像を出して、それに合っているかを確認するんです。最終的なマスタリングの段階でも『RIDE ON』のジャケットの青空を観ながら音を聴いて「まだモコモコしているその部分を削って下さい。」とか「ギターの音をもっとキラッと。ヴォーカルをもっとパリッと。」という作業はしました。そこは毎回すごくこだわっている部分です。


ー だから実際『RIDE ON』だけでなくdoaさんの作品を聴いていると音から、突き抜ける青空やどこまでもバイクで走りたくなるような長い道など、まさにカルフォルニアのような風景を想像できるんですね。

それはすごく嬉しいです!


ー それこそ“CALIFORNIA SUNSET”は、CSN&Yのようだし。

そうそう。そういうのをやりたいねって作っていますし、元々デビュー前はCSN&Yをカヴァーしたアルバムをリリースしたりしていたので、そういう流れはあります。


ー ちょっと話はズレますが、ルーツ的な音楽の他に、最近のミュージシャンで注目している人はいますか?

2011年にグラミー賞にノミネートされたレディ・アンテベラム。彼らは素晴らしいと思いますし、カントリーテイストでアコギとコーラス。テーマは僕らと一緒なので すごく好きです。


ー “CALIFORNIA SUNSET” の話に戻ります。この曲は三声で歌われていますが、ヴォイシングで重きを置いた点はどこでしょうか?

ニュアンスです。僕らの場合、三人で歌うとしたら大抵吉本君が真ん中のパートを歌うので彼の声を心棒にするんです。その時のニュアンスに僕ら上下は合わせて歌うんですが、音程やタイミングを合わせてハモることはすぐ出来るけど、ニュアンスやテンションがバラバラにならないように三人合わせることは時間がかかります。でも“LOCK MONKEY ROCK!!”という曲では吉本君が平淡に歌ったので、逆に僕は下からしゃくるようにわざとリズムを付けたり、大田さんは吉本君よりもっともっと平淡に歌ったりと、変化をさせてみました。


ー 2013年はdoaにとってどういう年にしたいですか?

皆さんのところへ行って歌う回数を増やしたいです。それと、歌というものについて研究というか、もっと考えていきたいです。それは良い声で音程を合わせてということではなくね。


ー というと?

三人のハモッているとたまに思うんですよ。「何でわざわざ大の大人が三人集まってハモッているんだろう。」って(笑)。でもすごく気持ちいい瞬間だったりすごく感動したりする瞬間もあるんです。歌の力、人の声の力についてはデビュー当時から結構言ってきたつもりだったんだけど、まだまだ魅力が残っているというのを三人でアコースティックツアーをやって更に思いました。演奏なしで三人で歌うだけでもお客さんが感動してくれて。マイクなしのアカペラで歌ったこともあるんです。それでも感動してくれたりして。だから2013年はもっともっと歌っていきたいです。


ー 徳永さんの個人的な目標はありますか?

2012年はあまりツーリングが出来なかったので、九州方面へツーリングに行って一人キャンプがしたいです!


ー 最後にmFound読者のみなさんに一言お願いします。

doaのアルバムを一枚も持ってなくてもいいです。今回この『RIDE ON』というアルバムで初めてdoaの音楽を聴くという人にも楽しんでもらえるような内容に仕上がっていると思いますので、是非この『RIDE ON』を入門編として聴いてみて下さい。ライブも、一度も来たことのない人も、一度遊びに来てもらったら嬉しいなと思いますので、よろしくお願いします!


ー ありがとうございました!!!


取材・文/秋山昌未


■ doaオフィシャルサイト
http://d-o-a.jp/


 

リリース情報

NEW ALBUM

『RIDE ON』

2013年1月23日(水)
発売

doa_rideon_j.jpg

価格:¥3,059 (TAX in)

品番:GZCA-5249

LIVE情報

doa LIVE Tour 2013 -RIDE ON-


2月2日(土)東京/新宿BLAZE
OPEN 17:30/START 18:00
・ローソンチケット Lコード:73085
・チケットぴあ Pコード:188-460
・イープラス
(問)ディスクガレージ:050-5533-0888

2月3日(日)宮城/仙台CLUB JUNK BOX
OPEN 16:30/START 17:00
・ローソンチケット Lコード:29304
・チケットぴあ Pコード:189-637
・キョードー東北
(問)キョードー東北:022-217-7788

2月9日(土)大阪/umeda AKASO
OPEN 17:30/START 18:00
・ローソンチケット Lコード:54438
・チケットぴあ Pコード:187-785
・イープラス
(問)サウンドクリエーター:06-6357-4400

2月14日(木)福岡/DRUM Be-1
OPEN 18:30/START 19:00
・ローソンチケット Lコード:83113
・チケットぴあ Pコード:187-817
(問)BEA:092-712-4221

2月16日(土)愛知/名古屋Electric Lady Land
OPEN 17:30/START 18:00
・ローソンチケット Lコード:46229
・チケットぴあ Pコード:188-426
・TANK! the WEB
(問)サンデーフォークプロモーション:052-320-9100

■ チケット料金:5,500円(税込・ドリンク代別)/オールスタンディング・入場整理番号付

※開場・開演時間は変更となる場合がございます。
※各公演6歳未満の方のご入場はできません。

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