ー ドレスコーズを始める直前の山中さんの活動は分かったのですが、他のメンバーは、結成の直前まではどういう活動をしていたんですか?
丸山:僕は自分のバンドとかは組んでいなかったので、サポートで活動していました。
菅:僕も似たような感じで、さっき言ってた『ティン・パン・アレイ』のお手伝いをさせていただいたり、あとはデキシード・ザ・エモンズのアベジュリーさんとバンドを組んでいたりしました。まぁ、中学からバンドをやっていて、大人になってやめていく人が多い中、やめられなかった駄目な人間の代表です(笑)。…駄目なのかな、わからないけど。
志磨:なんや、それ(笑)。
ー 菅さんは一番最初に声をかけられたということですが、『ティン・パン・アレイ』の頃からということは、このメンバーの中では志磨くんと一番最後に出会ったということですよね。
菅:多分、 志磨遼平の年表からすると、このメンバーの中では僕が一番最後に登場することになるかも。
ー 実際、志磨くんから誘われてどうでしたか?
菅:嬉しかったです。最初、毛皮のマリーズ解散の話の後すぐに、もし次にバンドやるならという話をしてくれた時はお酒も入ってから、酒の席の勢いもあるかと思ったんだけど(笑)。でも、本当に解散するとは思っていなかったし、時間がある時にスタジオでも入って遊ぶ程度かとも思ってたのが正直なところです。僕もさっき言ったアベジュリーさんとのバンドもあったし、志磨くんもまだ毛皮のマリーズで、夏フェスとか色々忙しそうだったから、その4月以降は連絡をとっていなかったんです。それで9月のラジオジャックでの解散表明で「あ、ほんとだったんだ。」っていう感じで(笑)。それで、自分から志磨くんに連絡をしました。
ー 丸山さんはいかがでしたか?
丸山:昔から音楽のことや、それ以外にも話がすごく合って、一緒にやることもそのうちあるかもしれないと思っていたんですけど、だいぶ早かったです。
志磨:あははは。
丸山:突然でしたし。
志磨:そうだね。
ー 山中さんはいかがでしたか?
山中:単純に嬉しかったです。毛皮のマリーズも大好きだったし。でも僕に声がかかったのは意外でした。
ー 7月11日に1stシングル『Trash』をリリース。毛皮のマリーズと比較してどうこうということではなく、純粋にかっこいい!!!
志磨:ありがとうございます!!!
ー 先ほど、今迄聴いたことのないようなカッコいい音楽をやりたいというお話はありましたが、それ以外で、ドレスコーズが目指す音やスタイルというのは、結成の時に綿密に話し合ったりしたんですか?
志磨:うーん、どうだろう。そういう話をしたようなしてないような(笑)。色々な話はしているんですよ。例えば、「この間映画を観たけど面白かったんだよね。」って言った時に、「それ観たことあるけど、いいよね。」ってなると、それはひとつの要素としてオチるんです。
ー なるほど。
志磨:誰かと喋っていて、趣味が合う部分と全く合わない部分があるとしたら、合う部分を探して会話をしたりするでしょ。
ー はいはい。
志磨:このメンバーともそうやって話をしながら、それがもしかしたらそのままスタイルになっていくのかもしれないし。だから、むしろコンセプトから出来上がるものではないものを作ろうとしているので、きっとすごく時間のかかる作業だと思います。でもお互いが一緒にいる中で、好きな音楽を共有したり、一緒にライブを観にいったりしながらすり合わせていくんだと思います。それでいつかすごい音楽ができるのでしょうというものを夢みています。
ー 確かにお互いの感性や価値観をすり合わせていくというのは時間がかかることだからね。
志磨:そうそう!だからいっぱい曲も作っていかないと。でも『Trash』がカッコいいというのは、まんざらその賭けが外れているわけでもないかなと思います。今作は3曲ともイメージの違うものも作れたし。
ー そう!結成して間もない1stシングルにしてこのカッコ良さと、バリエーションは何か予感させるものがありますよね。ドラムの鳴りなんて、THE WHOの1stアルバム(「マイ・ジェネレーション」)を彷彿とさせるし。
菅:そういってもらえると、もう死んでもいい!…あ、でも折角だからドレスコーズでアルバムを出すまでは生きたい!
<一同爆笑>
ー みなさんにとって、これはどういうシングルに仕上がりましたか?
山中:ドレスコーズを結成して四ヶ月だし、僕が入ってからで数えれば、この作品を録ったのはまだ二週間目位なんです。だからまだ敬語で喋りながらレコーディングするという感じだったので(笑)、何か初々しいです。僕らが盤石の音楽をいつか作ったとしても、結局最初に『Trash』を出しちゃってるから、逃れられない業のようなものです(笑)
ー すごい!!(笑)丸山さんはいかがですか?
丸山:いいと思います。いいシングル。あの時しか録れないものです。でも、バンドを組んで間もなくて、ライブもやっていないのにレコーディングって珍しいじゃないですか。
ー 確かに。
丸山:ちゃんとその感じが作品には入っているし、ちょっとぎこちない感じも含めて、そこが伝わればいいなと思います。メンバーはみんなキャリアはあるので、演奏もしっかりしてるけど、ドレスコーズとして考えたら新人じゃないですか。
ー はい。
丸山:新人のわりにはやるなって感じです(笑)
菅:『Trash』に収録した3曲はジャンルで言うと、バラバラかもしれませんが、ドレスコーズとしての一片が垣間見えるかと思います。勿論自分達も今後、何が生まれてくるか分からず、かつそれを楽しみつつ日々練習や作業をしているんですが。でも例えば『Trash』を聴いた中学生が、高校生あるいはもっと大人になった時に思い出して、改めてもう一度聴いてみたらいいじゃん!ってなってくれればいいですね。
志磨:よく聴くと2曲目(「TANGO,JAJ」)もいいじゃんってね(笑)。
菅:そうそう。そうやって、例えば30年後とかに聴いた時にも色褪せないでその人の中に残って、何なら棺にまで入れてくれたら最高です。リード曲もそうですが、それ以外の2曲も聴いて欲しいです。ちなみにカラオケは入っていません!
志磨:僕が外人だったとして、日本に来てちょっとタワレコに行ったとするじゃないですか。
ー はい。
志磨:そこでたまたま『Trash』を視聴したら「やばっ!!」ってなって、買って帰って友達に自慢する。「日本でバリバリにヤバい奴がデビューした!」って(笑)。そういう感じがしますね。たまにあるから、そういうこと。イギリスの17歳だけど、こいつもうすでにヤバいみたいなね。あるじゃないですか。
ー あるある!!!
志磨:あえて俯瞰(ふかん)して観たら、そういうシングルかも。
ー あー、でもそれは分かる気がします。
志磨:何かこの後も凄いの出しそうって。
ー アルバムを早く聴きたいですもん。
志磨:聴きたい聴きたい。ライブも観たいし。
ー ライブ観たい!!ところで、タイトル曲の「Trash」は映画「苦役列車」の主題歌ですが、もともとは「パラードの犬」で考えていたんですよね。
志磨:はい。でも、まだバンドを組んで間もなくて、1曲も外に出していないのにお声を掛けていただいたので、密かに練習音源とかを聴かれたのかなって思っちゃいました(笑)。それで監督にお会いさせてもらってお話したり、原作を読んだりしたら、何となく合点がいったんですよ。これは僕が勝手に思ってることですが、主人公が似ているんです。
「OTODAMA'11-'12 〜音泉魂〜」
開催日:2012年 9月8日(土)・9日(日)※2日間開催
出演日:2012年9月9日(日)
会場:大阪・泉大津フェニックス ※客席芝生
開場/開演/終演:10:00/11:00/21:00 予定
チケット料金:前売り 自由¥6,300/2日通し券¥10,500
※小学生以下無料
※整理番号順の入場
■チケット発売:7月1日(日)10:00〜
■問い合せ:清水音泉 06-6357-3666
詳しい情報は
OTODAMA'11-'12~音泉魂~
にてご確認ください。
「LIVE BURGER SPECIAL」
公演日:9月5日(水)
会場:Zepp Toyko
開場/開演:18:00/19:00
■出演:ザ・クロマニヨンズ、THE BAWDIES
チケット料金:前売り 1F立見/2F指定 ¥4.500(ドリンク代別)
■チケット一般発売:7月7日(土)
チケットぴあ:0570-02-9999(Pコード:171-553)
ローソンチケット:0570-084-003(Lコード:79989)
e+:http://eplus.jp
■お問い合せ :HOT STUFF PROMOTION 03-5720-999
■オフィシャルHP先行:6/7(木)19:00〜6/14(木)23:00 エントリー受付
■HOTSTUFF会員先行:6/19(火)〜6/21(木)エントリー受付