ー よくないこととは?(笑)
山中:ベースという楽器の性質上、他の音と混ざって初めてスタンダードな状態という考えが僕の中にあるんですね。だから、単体でどうこうというより、他の楽器と混ぜた中でどう鳴っているかということが重要。それを出し過ぎると、全体がまるまる良くなくなってしまうみたいな気がするので、その部分は気をつけながらやっています。
志磨:僕らは菅さん以外、みんな控えめだから。
ー え、みんな??(志磨を指差して)
志磨:そうそう、もう僕らは後ろの方で控えめにやりながら、ドラムをずずずーっと前に出して(菅以外のメンバーがドラムを前に押し出すような仕草)
菅:今日は何だかイジメにあいます。一番年上なのに…。
<一同爆笑>
ー「TANGO,JAJ」の最後のフロアタムがそのまま歪んだ音の余韻を残して「パラードの犬」のイントロへ繋げる感じにやられました!
志磨:なんかね、あの感じが降って来たんですよ。
ー え、じゃああれは志磨くんが考えたの?
志磨:あ…いや…(笑)
菅:最初練習の時に終わり方をあまり考えていなくて、悪ノリでフロアタムをドコドコ叩いてたら丸山くんに「それ面白いから、本番でもやってください!」って言われたんです。
丸山:僕は曲が出来た時からそれをやってもらおうと思っていました。
メンバー:笑
丸山:何ならバンドを組む前から考えていました。
<一同大爆笑>
ー 志磨くんよりある意味、上手がいたね。
志磨:いたでしょ!
山中:(丸山は)それでいて今迄黙っているからズルイでしょ!(笑)
ー そう!寡黙だと思えば(笑)
志磨:僕以上のペテンがいました! 探してきましたよ。
ー 丸山さんを選んだ理由が分かりました!
丸山:え、そこ?
<一同爆笑>
ー 改めて「パラードの犬」についてですが、これは映画で使わなくなったので、歌詞は書き直したんですか?
志磨:いや、まだ歌詞をつけていなかったんです。自分なりに行き方越し方を反省するような歌詞をつけようと思っていたんだけど、「Trash」に変わったのでそちらにその歌詞のイメージは移行させました。
ー 歌詞に単語がいくつか出て来て、意味深な感じですが、”サリー・アストン”とは?
志磨:これは何となくです。
ー 志磨くんのことだから、小説とか歌の一説とかからの引用かと思って調べちゃいました。
志磨:やった。ひっかかった!(笑)
ー 確かに、見事にひっかかった!…ちょっと悔しい(笑)
志磨:あはは! いつもみたく鼻歌で作ったんだけど、海外の名前辞典というのがあって、そこには各国のスタンダードな名前がぶわーって並んでいるんです。それで鼻歌で「サリー…サリー…アストン!」って語呂を合わせながら決めました。
ー でもこの曲は、澁澤龍彦×ゲンズブールというイメージだと聞きました。
志磨:そう、相変わらずの僕の暗い趣味ですね(笑)
ー あはは!でも私はその澁澤龍彦というところには特に食いつきました。何か分かるって。
志磨: でしょ!
ー ところで先日、ドレスコーズとして初のツアーをしましたが、いかがでしたか?
志磨:反応は僕らも聞きたいです。嬉しいことに一瞬で売り切れたんですが、先行予約の為にみなさんが準備するわけじゃないですか。だけど、まだ曲を知らない。それってちょっと特殊ですよね。だからノリ方もそれぞれでした。最初からガーッてノッてる人もいれば、じっと岩のように動かず聴いている人もいたし。それは純粋に感動して聴いてくださってるのかもしれないし、よからぬことを考えているかもしれない(笑)。あと、途中であきらめちゃう人がいて面白かったです。
ー あきらめる?
志磨:途中までは腕組みしてじっと聴いてるんだけど、何かの瞬間にもうどうでも良くなるんでしょうね。急にグワーッてのり出す(笑)
ー それ面白いね。でも人それぞれのノリ方というのも、1STならではの感じかも。
志磨:そうそうそう!だからそういう部分も含めてとても楽しかったです。
ー 今後のライブも、アルバムも楽しみです。最後にmFound読者のみなさんに一言お願いします。
山中:頑張って作りまして、今も次に向けて頑張って作っているので、よかったら聴いてください。
丸山:アーティスト写真は泥をかぶって撮影したのですが、本質はもっと正統派だと思っています。だから今後そういう部分が出てくるかもしれないし、出てこないかもしれないし…
志磨: なんやそれ!(笑)
丸山:「Trash」もそうだけど、今迄やってこれなかった正当なロックンロールになったので、良かったと思います。是非聴いてください。
菅:すごくいいものが出来たので、全国の中学生の皆様、是非聴いてください!よろしくお願いしまーす!
志磨: 1atシングルだから、やっぱり買っておいた方がいいですよ。3枚目からきくより気持ちいいじゃないですか。コンプリート感というかね。
菅:僕たちもこれからだから、どんどん積み上げていくドレスコーズの歴史を共有できるしね。
志磨: そうそう。だから縁起ものじゃないけど、かっちょいいバンドがデビューした時にしか出さないものだから、是非聴いてほしいです。
ありがとうございました!
取材・文/まさやん
■ ドレスコーズ 公式サイト
http://the.dresscod.es/
「OTODAMA'11-'12 〜音泉魂〜」
開催日:2012年 9月8日(土)・9日(日)※2日間開催
出演日:2012年9月9日(日)
会場:大阪・泉大津フェニックス ※客席芝生
開場/開演/終演:10:00/11:00/21:00 予定
チケット料金:前売り 自由¥6,300/2日通し券¥10,500
※小学生以下無料
※整理番号順の入場
■チケット発売:7月1日(日)10:00〜
■問い合せ:清水音泉 06-6357-3666
詳しい情報は
OTODAMA'11-'12~音泉魂~
にてご確認ください。
「LIVE BURGER SPECIAL」
公演日:9月5日(水)
会場:Zepp Toyko
開場/開演:18:00/19:00
■出演:ザ・クロマニヨンズ、THE BAWDIES
チケット料金:前売り 1F立見/2F指定 ¥4.500(ドリンク代別)
■チケット一般発売:7月7日(土)
チケットぴあ:0570-02-9999(Pコード:171-553)
ローソンチケット:0570-084-003(Lコード:79989)
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