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flumpool『experience』インタビュー Page3


ー 曲を作る上で、ライブやオーディエンスの表情というのは意識しますか?

阪井:意識します。特にこのアルバムはそうですけど、自分がステージに立ってお客さんに向けて歌ったり演奏したりしていると、みんなどういう顔して観てくれるんだろうというディテールまで意識しました。


ー 今回も “Answer“や “証”をはじめ、様々なタイアップがついたシングルも収録されていますが、アルバムという性質上、作る曲というのはシングルとは違う部分を意識しますか?

阪井:僕は意識します。アルバムの方が自由度が高いというか、やりたいことにチャレンジできると思うんです。シングルはやはりドラマやCMのイメージも大切にしたり、僕らの音楽を普段聴かない人に対してもすぐ耳に届くキャッチーさというのも考えたりしますから、そこの違いというのは考えます。


ー『Fantasia of Life Stripe』の時は、ストレートな言葉で真っ正面から想いをぶつけているという印象を持ったんですが、今回はもう少し深く複雑な感情を色々な言葉で綴ったものが多く感じました。特にこの“Across the Times”では、故郷に想いをはせる孤独さと、頑張っていこうという気持ちの交差が印象的な言葉で紡がれていると感じました。

山村:ツアーで大阪に帰る時もありましたし、自分達の故郷というものがあってそこで友達が家族を作って幸せそうに暮らしているのも知っているし。でも自分は今、東京に上京してきてここで少なからず仲間も出来ているし、スタッフにも恵まれた状況にいます。でも実際、色々な人が上京してくる中で夢破れて故郷に帰っていく人もいますし、夢を諦めて勇気を持って故郷に帰る人もいる。そういう中で自分は今は音楽を精一杯やっているけど、この東京で一体何を残していけるんだろうと常に考えるんです。それはライブでも一緒で、お客さんが帰った後の、がらんとした客席を観ると「何が残ったんだろう。」と考えるんです。でもその無情感を感じつつも、今自分が出来ることを一歩ずつ歩いていきながら努力するしかないと思い、歌詞にしてみました。


ー 共感する人はすごく多いと思います。

山村:本当ですか!そうだと嬉しいです。


ー “プレミアム・ガール”は途中メロディを若干かぶせるような間合いや、ブレイク部分がおもしろいかったです。

小倉:転調と変拍子で構成しています。凄く専門的な話になってしまうんですが、4/5で転調するとか。…っていっても分かりづらいですよね(笑)でもそういう部分が聴いた時に引っかかりになってもらえたら面白いかなと思います。


ー “Sprechchor”というのは、「スローガンを唱和」という意味がありますよね。どういうスローガンをこの楽曲で訴えたかったのか教えてください。

山村: 確かに、“Sprechchor”というと、「みんなが良いという言葉」や「スローガン」、「乗っかり易い言葉」みたいなイメージがあって、それはそれでいいと思うんですけど、でも自分の意見というのは大切に発信しなければいけないとも思うんです。例えばアリーナ級でのライブと、ライブハウスでのライブで何が一番違うかというと、どれだけ自分の視界にみんなが入るかということだと思うんです。ライブハウスだと、僕らとオーディエンスの1対1だけど、 アリーナの場合はそうではない。大勢の人が手を上げたり叫んだりする姿がひとつの画になっていて、雰囲気的に「みんな、めっちゃ楽しんでる」って感じるし、「みんな楽しそうだから楽しい」という気持ちになりがちなんですが、それは違うんじゃないかと。それを観ると逆に悔しい気持ちになっちゃうんです。


ー 悔しい?

山村:ええ。最前列も最後列も「自分がこの中で一番楽しんでいるんだ。」という同じ気持ちを与えたいといけないし、それが僕はライブの一番の成功だと思うんです。だから何かを一斉に言うからそれが正しいではなく、色々な意見がある中で自分の意見を見極めるべきじゃないかなと考えるんですが、今はそれが逆に難しい時代じゃないですか。


ー 確かに。

山村:それこそ風潮としてネットの中で批判されている人が本当に批判されるべき人なのか?すごくもてはやされている人が本当に素晴らしいのか?


ー そういうのを見極める力が大切ということですね。

山村:そうです!それが自分の中の声明だったので、 “Sprechchor”というタイトルを付けました。


ー サウンド面ですが、弦楽器隊が際立っている “Natural Venus”と “The great escape”は、両方ともまずギターサウンドが様々な音で展開されていて両方ともパワーがありますね。あれだけ厚みがあるのに二曲とも重くならないというのはすごいと思いました。そういう面はどうやって工夫してるですか?

阪井:実はそこまで深く意識はしていないです(笑)。 “Natural Venus”の場合は、曲にはしていませんでしたが、イントロのギターリフがずっと頭の中にあったので個人的にずっとやりつづけてしました。それを今回ようやく曲にしてみようと思い録音したんですが、強いて言えば自分が一番気持ちいいところで弦を重ねるということですかね。


ー 小倉さんはいかがですか?

小倉:メロディを大切にすることもそうですが、僕は空間を一番大切にしています。音と音の間には確実に空間があるわけで、それを狭く捉えるか広く捉えるかのテンポ感によって空間は違ってくる。テンポが遅ければ遅い程その空間は広がっていくし、テンポが早ければ当然空間は狭くなるという具合に。


ー なるほど。

小倉:その空間が大好きというか、ひとつのこだわりですね。空間を自分でいじることによって曲の聴こえ方が全然変わってくるから、ものすごく大きな空間とかも大好きです。例えばこの “Natural Venus”であれば、Bメロの2拍目と4拍目にしかドラムを叩いてないので、すごく大きな空間が生まれているわけですよ。


ー はいはい!

小倉:あと音に関しては基本的には足し算と引き算ですから、色々な打ち込み系の音が入っている場合はギターをどこまで入れるのかとかを考えます。“Natural Venus”はギターの本数は多いですけど、例えばストリングスの音などは入ってなくてクラップだけだったり。


ー “The great escape”の歌詞で「誰にも侵されない 場所があります それが男です」」とありますが、メンバーそれぞれ、誰にも侵されない場所、侵されたくない場所というのはありますか?

山村:なんだろう。ライブ前かな。


ー それは他の皆さんもそうですか?

小倉:ライブ前は隆太だけですね。

阪井:そうだね。人に侵されたくない場所というか入って来て欲しくないという意味ではありすぎて悩みます。


ー え、そうなんですか?

阪井:僕は一人が好きですから。

山村:一生は基本的に誰も入れてくれない(笑)

尼川:裏の顔を見せてくれないタイプ。

小倉:見せてるよ!(笑)。でもまぁ秘密主義かもしれないです。


ー 結構意外でした。

阪井:普段のイメージだとそうですよね。


 

リリース情報

Album『experience』
2012.12.12 Release


コレクターズエディション
【LIVE DVD『5th Tour Live 完全版』+100ページアートブック】
¥4,500(tax in) / AZZS-11
DVD『5th tour 6.24 Live完全版』(約120分収録)
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初回限定盤
【DVD『5th Tour 6.24 Live & Documentary』】
¥3,300(tax in) / AZZS-12
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通常盤
¥2,800(tax in) / AZCS-1020
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Red Dracul Scar Tissue × Jazztronik 
『experimental』
Tower Records限定 2012.12.12 Release
1,500(tax in) / AZCS-1021

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これまでもflumpoolのアルバムリリースと同時に活動をしてきたRed Dracul Scar Tissue が今回もアルバムをリリース!アルバム「experience」収録のシングル曲5曲に加え、アルバム未収録のシングル曲「Present」の計6曲をJazztronik(野崎良太)がRemix!今までのレックルとはひと味違う、冬の夜をCool&Stylishに彩るSmoky Jazz Remix Album!もうひとつのflumpoolの音世界をご期待ください!

LIVE情報

『Ready Set Go!!』 Count Down Live2012 ⇒ 2013 supported by A-Sketch

2012年12月31日(月)神戸ワールド記念ホール
開場18:30 / 開演19:30

flumpool
NICO Touches the Walls
WEAVER

【料金】
前売 ¥5,500 (全席指定・税込) ※年賀状プレゼント付き

【発売日】
チケット一般発売日
2012年11月17日(土)

オフィシャル先行(チケットぴあにて受付)!!下記先行を実施!!
【受付期間】
2012年9月21日(金)18:00~9月24日(月)12:00
flumpoolオフィシャルモバイルPOOLSIDE先行
※公式mobile club“POOLSIDE”の「有料会員登録」が必要となります。

【問い合わせ】
キョードーインフォメーション
06-7732-8888


横浜・大阪でのスペシャル4Days Live開催決定!
flumpool Special Live 2013“experience”


◆ 横浜アリーナ
2013年1月11日(金)開場:17:30 開演:18:30
2013年1月12日(土)開場:16:30 開演:17:30
【問い合わせ】:キョードー横浜 045-671-9911(月〜土10:00〜18:00)

◆ 大阪城ホール
2013年1月16日(水)開場:17:30 開演:18:30
2013年1月17日(木)開場:17:30 開演:18:30
【問い合わせ】:キョードーインフォメーション06-7732-8888(全日10:00〜19:00)
★一般発売日(横浜・大阪 共通)】:2012年12月15日(土)

Interview

Live Report

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