twitter twitter
GLIM SPANKY『焦燥』インタビュー


松尾レミ(Vo,G)と亀本寛貴(G)のユニットGLIM SPANKY。2009年「閃光ライオット09」で14組のファイナリストに選ばれた彼らは今年6月11日『焦燥』でメジャーデビュー。ジャニス・ジョプリンの再来とも言われる松尾の歌声と、60年代を彷彿とさせる音楽は、現在のJ-POP王道路線とはまた違う魅力を放っている。デビュー曲“焦燥”が生まれたきっかけや、彼らが惹かれる音楽の魅力について、色々と語ってもらった。


ー レミさんはジャニス・ジョプリンの再来とも言われる程、強い声の印象を持っていますが、実際GLIM SPANKYのサウンド自体も60〜70年代を感じさせますね。レミさんのお父様がかなりロック好きだったとか。

松尾:うちは家族全員音楽や芸術が大好きで、朝起きるといつもレコードが流れている環境でした。60〜70年代のロックやフォークをメインに、色々な音楽が耳から入っては抜けて、また入って。だから自分としてはそんなに意識はしてませんが、多分知らず知らずのうちに、そういう音楽性が溜まってきたのかもしれません。


ー 洋楽が多かったんですか?

松尾:洋楽も邦楽も両方です。邦楽だと、はっぴいえんどとか。


ー いいですね!

松尾:1歳の私と父親で、はっぴいえんどを聴きながら踊っている映像が残っているんですよ。

亀本:え、踊るの?(笑)

松尾:そう(笑)。


ー 亀本さんは、幼少期から思春期あたりはどういう音楽を聴いていましたか?

亀本:僕はJ-POPをよく聴いていました。最初に買ったCDは森山直太朗さんの『さくら(独唱)』と、SMAPの『世界にひとつだけの花』。その後レミさんと一緒にバンドを組んでからJ-POPだけでなく昔の洋楽など、自分自身で興味を持った曲を聴くようになりました。僕は当時流行っていたGLAYやL'Arc〜en〜Cielを観て、自分も楽器がやりたくなったんです。だからいきなりクラプトンが好きで…とかいう感じではなかったですが、今60〜70年代の音楽をよく聴いていますし、最近の洋楽だとしても、そういうテイストを持っている人たちに惹かれます。


ー お二人からして、リアルタイムではない60〜70年代の音楽の魅力は何ですか?

松尾: 「本当」しかないところです。それは自分の曲を作る時も大切にしている部分ですが。


ー 本当しかない?

松尾:はい。昔の音楽は、今みたく音源用にピッチを直したり、コンプをかけて音を増幅させるというよりも、ライヴテイク一発な感じで作られています。しかもチャンネル数も沢山あるわけではないし。その中で、本質的に音楽だけの素晴らしさを聴かせる凄さもありますし、その分テクニックも凄い。勿論、今の音楽に嘘があるということではありませんが、そういう音の真実みたいな部分は、数ある魅力のうちの大きなひとつだと思います。

亀本:ロックというジャンルが出来ていく過程じゃないですか、60年代って。


ー そうですね。

亀本:例えばレッド・ツェッペリンが最初に出てきた時は、音楽関係者が聴いても「何ですか?これは」という状態だった。だから「これ売れそうだね。よし、押していこう。」という状態にはなっていなかったみたいだし、本人たちも周りもその音楽がどうなっていくか分からない。その後「ロックは売れるもの」という認識が出始め、ビジネスとして成り立っていきますがそれまでの、何が起きるか分からない時代の何とも言えない神がかった感じは魅力ですね。


ー 確かに当時の音楽は、音に対して色々な挑戦が手に取るようにわかる。

松尾:そうなんです!ビートルズだって実験音楽を色々やってきているし。

亀本:そういう意味でも僕は、70年代後半から80年代のロックよりも、60〜70年前半の音楽にドキドキします。

松尾:今だと、ビートルズの音楽を聴いて「よし、こういう音楽を作ってみよう。」と思えば、ある程度簡単に出来るじゃないですか。でも当時はすべてが実験であり、ある種の賭けであり。そういうワクワクさやドキドキさが魅力的です!


ー お二人は長野で同じ高校に通われていたとのことですが、最初は4人でバンドを組んでいて、その頃からGLIM SPANKYという名前でやっていたんですよね。

亀本:僕は結成から半年遅れくらいで入りましたが、僕が加入する前からGLIM SPANKYという名前でした。

松尾:最初は文化祭用のコピーバンドだったんです(笑)。


ー え、そうだったんですか?

松尾:しかもBUMP OF CHICKENの曲を1曲だけ(笑)。 私は中学の頃からギターを弾いていましたが、他のメンバーは誰も楽器が出来なくて。


ー それはバンドを組む上でかなり大変だったのでは?

松尾:田舎の高校だったので、まず音楽好きな人を見つけることが結構大変でしたし、その上バンドをやりたいって言ってくれる人は本当にいなくて。だから少しでも音楽が好きな人を集めて、楽器も貸して(笑)。それからオリジナルを作ろうという話になり、それに伴ってメンバーチェンジをする中で亀本くんが加入して、段々今のGLIM SPANKYとしての形が出来上がりました。


 

リリース情報

Debut Mini Album「焦燥」
2014年6月11日発売

syoso_j.jpg
1500円+税 / TYCT-60038

収録曲
1. 焦燥
2. MIDNIGHT CIRCUS
3. ダミーロックとブルース(Live)
4. Flower Song(Live)
5. Rolling In The Deep(カバー音源)
6. ひこうき雲(カバー音源)

amazon
amazon

LIVE情報

インストアイベント
6月12日(木)タワーレコード新宿店7F イベントスペース

6月17日(火)仙台MACANA
6月19日(木)up!!!NEXT @O-WEST
*対バンツアー*
7月03日(木)大阪アメリカ村CLAPPER
7月04日(金)名古屋CLUB UP SET
7月10日(木)仙台PARK SQUARE
7月11日(金)横浜 CLUB LIZARD
7月18日(金)神戸 太陽と虎
7月19日(土)京都 MOJO
7月21日(月・祝)千葉 LOOK
*ワンマンライブ*
8月07日(木)渋谷チェルシーホテル

 

Interview

Live Report

Blog

ページの先頭へ

ホーム | プレスリリース | プライバシーポリシー | 広告に関しまして | お問い合わせ

  • facebook
  • ツイッター