9月に日比谷野外大音楽堂でのワンマンライヴを大成功におさめた髭。ツインドラムにトリプルギター、ベースという独特の編成が打ち出すパワフルな音と、Vo,Gの須藤寿が紡ぐ童話のような世界が何とも心地よいロックのグルーヴ感を生んでいる。そんな髭が12月7日に日本コロムビア移籍第一弾 アルバム『それではみなさん良い旅を!』をリリース。カラフルでクレイジーで繊細なその作品のことや、”髭”という名前のバンドについてなど、須藤寿に色々ときいてみた。
ー 9月23日の「野音ちゃん」で、初めて髭ライヴを観させていただきました。
ありがとうございます。どうでした?
ー 音もライヴパフォーマンスも格好よかったんですが、須藤さんのキャラクターにも驚きました(笑)
あはは、色々な人から言われます。「もっとコワい人かと思ってた」って。
ー 私もそう思っていました(笑)今回は、髭として初の野音でしたが、いかがでしたか?
楽しかったです、すごく。時間が経つのが早くて、そんなに演って、そんなに喋ってると思わなかった(笑)ローディーから「もう音出せなくなりますよ」って言われて、「そういうシステムなんだ」って初めて知りました。だって、本当にみんなを帰すのやめようかなって思った位ですもん!
ー でもその位みんな盛り上がっていましたよね。
そうですね。すごく嬉しかったです。
ー あと、その時に販売したグッズで菅傘っていうのがありましたが、あれのペインティングを須藤さんがされたんですよね。
そう!今年の夏はずっと部屋に菅笠がありましたよ。ラッカーとマジックのニオイで頭クラクラしました(笑)だって、何百個作ったんだろう。菅笠が部屋にいっぱいあるのは全然いいんですよ。でもニオイが我慢出来なくて、早く取りに来てくれ!って感じでした。
ー でもその甲斐あってというか、結構みなさん菅笠かぶっていましたね。
本当ですか!? 良かったぁ〜。
ー あの時は『ロックナンバー〜NO MUSIC, NO LIFE〜』のPVと同じ衣装だったんですよね。
あれは宮川君のアイデアです。宮川君は自分で色々な服を考えるのが面倒臭いんですよ、多分(笑)。「あれがすごくキマってたからあれがいいんじゃない?」って言われて、それならそれでいいと思ったんですが、あの時に宮川君がどんな服を着ていたか、実はあまりちゃんと見ていなくて。それがあんなヒョウ柄着てたなんてね。
ー 緑だし(笑)
そうそう。緑のヒョウなんていないよ!ってね(笑)
ー でも、須藤さんの服もいいですよね。ロングスカートで。
今年の3月位にロングスカートにハマって、今15着位ありますよ。
ー そんなに!?
暇さえあれば古着屋行って、買っていましたね。でもあれが一番気に入ってるんですよ。
ー 音の面で言うと、音の厚さがハンパないですね。バンドサウンドらしい生音の迫力が大好きで、1曲目の「それではみなさん良い旅を!」でキター!!って感じでした。
おー、本当ですか!! 嬉しいなぁ。
ー でも、トリプルギターにツインドラム、ベースというバンド編成は珍しいですよね。
はじめは普通のバンドだったんです。4人しかいなくて。 フィリポ (川崎“ フィリポ”裕利/ Dr,Pe)と、 康一君(佐藤“ コテイスイ”康一/Per,Dr)が後から入ったんです。