ー『サンシャイン』(2010年)の時は、土屋昌巳さんや奥田民生さんなど、色々な人とのコラボ作品でしたが、そういう経験というのは、自分達のみで作る作品にも経験値として活かされるものですか?
勿論!すごく影響を受けました。特にサウンド面では、いい音だなと思うものや、自分が気持ちいい帯域とかを「あぁ、こうやって作るんだ」って教えてもらいました。あまり話すことはなかったですが、音作りの貴重な経験でした。
ー 今回はある意味、アイゴンさんがプロデュースという面も担っているというお話でしたが、具体的に特に話し合った点などありますか?
僕の音の趣味と、アイゴンさんが最初にトラックダウンの時に聴かせてくれた音でイメージが違う時は「もっとこうしたいんだ」って話し合ったりはしました。ざっくり言うと、僕は中域の音で丸く暖かいところが好きなんですが、今回アイゴンさんはハイファイに上と下をドンシャリで作ってくれたから、もうちょっと音を真ん中に寄せて欲しいということは話しました。
ー 編曲はメンバー全員でやられていますが、一番重きを置く点はどういうところですか?
例えばそれが宮川君の曲だとしたら、僕の独断先行で突き進むのではなくて、僕が思いついたアイデアを宮川君に仰いで、作った宮川君自身が気に入ってくれるものになればいいと思っています。いい意味で思い描いたものとは違うものが出来ればいいけど、そうではなくて、「こんな曲ではなかったんだけど…」という風に思ったら、それは失敗だと思うんです。
ー 実際の仕上がりはいかがですか?
どうでしょうね。まぁベストは尽くしましたと言えますが、この評価ばかりは聴いてくれる人にゆだねたいですね。
ー 11月23日に"髭×在日ファンク"によるスプリット盤「We are HiGE!/におい将軍」がリリースしましたね。
はい。今迄はフェスで挨拶する位だったんですが、これからこういうことをきっかけに何か面白いことが出来そうですよね。在日ファンク、カッコイイですし。
ー 最後にmFound読者のみなさんに一言お願いします。
mFoundさんは初めましてなので、髭のことをこのタイミングで知る人もいると思うんですが、みんなで楽しくやりたいです。一度ライヴを観に来てもらって、踊ってもらえればスタンスが分かると思うので、是非アルバムを聴いて気に入ってもらえたらライヴにも足を運んでください。よろしくお願いします。
ー ありがとうございました。
取材・文/まさやん
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