ー そういう意味ではこの “砂のお城”で入っているコーラスも、想像力を広げてくれますね。このコーラスも見田村さんが担当されたようですが。
声が震えそうになりながら頑張りました!でも今迄はコーラスもここまで重ねたことがなかったんです。10人位、見田村千晴がいます(笑)。
ー あはは。でも本当にコーラスとしては相当厚いですもんね。
面白かったです。
ー 今作で特に歌詞に注目したいのが“MUSIC”でした。音楽を生業にしている人だからこその歌詞だと感じました。
物心がつく前から楽器を持ち、毎日練習してきたので「音楽が好き?」と訊かれても実のところ分からないんです。好きもなにも気がついたらやっていたから。というか、やらされていたというか(笑)。だから自分で音楽が好きと言ったこともないんですが、よく「音楽、最高!」とか「音楽がなければ生きていけない」って言うじゃないですか。
ー はい。
でも私はそういう風には言えなくて。全然追いついていない自分がいるし、好きかどうか分からないけどそれしかない。まぁそれしかないというもちょっと違うかもしれませんが、やりたくてやっている。ミュージシャンだから音楽が好きで音楽だけを信じてというイメージもあると思うんですが、全然そういうことはない。ただ、「音楽なんかいらない」と言っている後ろで「ラララ」と歌っている。そうやって勇気づけてあげないと心が折れそうなので(笑)。
ー(笑)。いや、その部分は納得いく矛盾を感じました。どの業界もそうでしょうが、自分がやっていることをやめたいという意味ではなく、今は欲しくないという瞬間や、それが自分にとってどういう存在なのか分からない時はありますからね。
そうですよね。だからこの曲は私から音楽へ対してのラブコールです。
ー ちなみに見田村家は音楽一家なんですか?
母親が結構音楽に対して厳しかったです。「勉強しなさい。」って言われたことはないけど、「練習しなさい。」は毎日言われました。だから相当嫌いでした。お母さんは怖いし(笑)。
ー じゃあ常に家庭の中で音楽は流れていた?
いやそれは全くなかったんです。どちらかというと音楽は学ぶもの。それもきっと嫌だったんだと思うんですが。
ー でもそれが今ではプロのミュージシャンに。
そこまでやったんだから、それを無駄にしたら昔の自分が可哀想という気持ちもあります。結局やりたいことをやっている、ただそれだけなんですけどね。
ー “花嫁”は結婚する友人のために書いた曲だとか。
はい。 今回歌詞は結構変えましたが、友達に披露した時はすごく喜んでもらえました。
ー 可愛らしい素直な女心が詰まっていますよね。
すごく強気な女の子が式の日に新郎に書いた手紙というイメージで書きました。
ー 見田村さん自身も、もし結婚したらこういうことを言うと思いますか?
あるでしょうけど、別に12時までに帰ってきてとかは思わないかなぁ…。
ー えー、そこ一番大切じゃないですか!
あははは!
ー でも、結婚式の定番ソングになりそうな曲ですね。
そうなると嬉しいです。
見田村千晴ワンマンライブ2014「寝そべった夕暮れを切り裂いてバスはゆく」
2014年05月10日 Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASURE
Open 17:00 / Start 17:30
料金前売り¥3,500- / 当日¥4,000-(1drink別)
※全席指定
※消費税増税の為、4/1以降のご購入は前売り料金3600円となります。
見田村千晴フリーLIVE TOUR
タワーレコード渋谷店1Fイベントスペース
2014年4月19日(土)15:00スタート
代官山 蔦屋書店3号館 2階 音楽フロア
2014年4月23日(水)20:00スタート
タワーレコード新宿店7F イベントスペース
2014年4月27日(日)18:00スタート
タワーレコードNU茶屋町店イベントスペース
2014年4月29日(火・祝)13:00スタート
名古屋パルコ店 西館1Fイベントスペース
2014年4月29日(火・祝)17:00スタート