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SALU「In My Shoes」インタビュー Page4


ー これは、私の個人的イメージ尚かつ、偏見かもしれないんだけど、HIPHOPというのはカルチャーも含めて独特のものを持っているし、ドラッグや暴力というダークなイメージもやはりそこにはついてくるシーンだと考えているんですよ。

なるほど。まぁ、自分自身としては「オレはラッパーだ!HIPHOPやってる!!」というつもりが全くなくて、単純にHIPHOPもラップも大好きなんですね。それをただやりたいだけなんです。だから自分がHIPHOPシーンを変えてやるとか引っ張っていくとかは思っていなくて、ただ僕もこういう音楽をやってきたので、もしよかったら一緒にやらせてくれませんかという気持ちなんです。色々な考えやスタイルでHIPHOPをやっている人も多いけど、僕自身、 新人で、しかもまだまだそういう立場でもないし、そういう人間にもなれてないから今の僕にはまだシーンがどうこうということは答えられないです。


ー すごく謙虚だよね。

いやいや、そんなことはないですけどね(笑)


ー そうはいっても、現在J-RAPというものが一部のディープなシーンから、ひとつ特化した部分に出て来てJ-POPにも効果的に組み込まれている気がします。そこは演る側も、リスナーもボーダレスになってきたということでしょうかね?

多分、いいモノはいいってなってきてるんじゃないかと思います。


ー 私自身は、日本語というのはラップにはすごく合った言語だと思うんですが、SALUさんの攻撃的だったりメロディアスだったりするフロウに日本語というのは、実はやはり難しいこと?

のせやすいんですけど、響きとして日本語というのは、角があるというか。それと英語はひとつひとつの言葉ががすごく短いのに対して、日本語は長くてそれを細かくできないんです。僕はそこを無理に細かくすることをやっているんですけど、そういうのを意識しなければのせやすいです。でも意識をすると、パズルじゃないけど、やはり英語の方がのせやすいし、なめらかさは出ます。ただ、日本語って、とても綺麗な言葉や響きをいくつも持っていますので、表現の幅は日本語の方があると思います。


ー SALUさんがもっともカッコイイと思えるラップというのは、どういうものですか?

それって、その時代によって変わると思うんですけど、流行りのスタイルというのがあるんです。ラップにもある程度の音程があって、そこのチョイスや1小節に対してどういうアプローチをするか…例えば1小節4拍でやるのか、5拍でやるのか、それとも1つ戻して、前の小節の4拍目から始めて、次の小節の4拍目までもっていくのかとか、そういう色々なアプローチにも流行りがあって、特にアメリカはやはりそういうところにも敏感なんです。数が多いということだと思うんですが、「あ、いい!」と思ったら、そのフロウをみんながやるし、それによって流行になる。どの文化もそうだと思うんですが、フロウにもそういうのがあるんですよ。そこを意識しつつ、自分の本当の気持ち、言葉を落とし込めているものが一番カッコいいラップかなと自分では思っています。


ー SALUさんから、HIPHOP初心者へ向けてのオススメの1枚を教えてください。

SEEDAさんのアルバム『SEEDA』(2009年)が、聴きやすくてオススメです。


ー SALUさんが今、お気に入りの1枚を教えてください。HIPHOPでなくてもいいです。

アリシア・キーズの『ダイアリー・オブ・アリシア・キーズ』(2003年)は、リリースされてからずっと聴いているんです。ここ何年かはずっとそれです。


ー 今後、どういう存在になりたいですか?

自分という存在はひとつしかないので、それを損なわないようにしたいです。自分にしか出来ないこと、自分にしかないもの…それは気持ちや心のことですが、それを詞におとしこんで、ただ続けていきたいです。スーパースターになりたいとかミリオンを飛ばしたいとか、そういうのはあまりなくて、純粋な詞を書き続けていけたらと思います。


ー 最後にmfound読者のみなさんへ一言お願いします。

SALUっていいます!よろしくお願いします!!


ありがとうございました。


取材・文/まさやん


 

リリース情報

SALU「In My Shoes」
2012年3月7日リリース
salu_jkt.jpg
品番:OYWM12001
定価:¥2,835 (tax in) / 全14曲

01.BALANCE(Pro.by BACHLOGIC)
02.BURN IT(Pro.by OHLD)
03.STAND HARD(Pro.by BACHLOGIC)
04.JUST A CONVERSATION(Pro.by BACHLOGIC)
05.DAREDEVIL(Pro.by OHLD)
06.ITS YA BOY..(Pro.by OHLD)
07.THE WATCHER ON WOODS(Pro.by BACHLOGIC)
08.KAZE(Pro.by BACHLOGIC)
09.TAKING A NAP(Pro.by BACHLOGIC)
10.BUTTERFLY EFFECT(Pro.by OHLD)
11.THE GIRL ON A BOARD feat.鋼田テフロン(Pro.by BACHLOGIC)
12.IN YOUR SHOES(Pro.by OHLD)
13.夢から醒めた夢(Pro.by OHLD)
14.TO COME INTO THIS WORLD feat.鋼田テフロン(Pro.by BACHLOGIC)
 

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