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ドレスコーズ『the dresscodes』インタビュー Page1


志磨遼平というカリスマ性のあるロックミュージシャンが毛皮のマリーズの解散後、このドレスコーズを結成。志磨の作る美しいサウンドは、Dr.菅 大智、Ba.山中治雄、G.丸山康太と融合してプリミティブなロックサウンドへ変貌した。
12月5日リリースのファーストアルバム『the dresscodes』は、ベールに包まれたドレスコーズというバンドの、音と感性を剥がしながら私たちへ浴びせかける。
アルバムのことや、メンバー同士がプレイヤーとして、そしてひとりの人間として互いにどう思っているのかを伺ってみた。


ー 今年の夏の話になりますが、渋谷・Milkywayの2周年イベント<2nd Anniversary The mansion of public music>に、ドレスコーズが急遽出演決定したということで、ライブをレポさせていただいたんです。

志磨:まじっすか!ありがとうございます。


ー 夏フェスよりも、ゲリラライブ的なものが多かったですよね。ドレスコーズとしてライブでの感覚は慣れてきました?

志磨:やっとちょっと慣れてきました(笑)。最初は緊張して。


ー 志磨くんでも緊張するの?(笑)

志磨:もう僕はメチャクチャ緊張しますよ!人一倍アガリ性だから。


ー さて、待望の1stアルバムが完成しましたね。ドレスコーズの公式サイトで「8ヶ月のドキュメント作品のようだ」とコメントしていましたが具体的にいうと、そのドキュメントはどういう感じでした?

丸山:楽しかったこともあったし、苦しかったこともあって貴重な経験をさせてもらいました。

山中:僕は楽しかったかな。楽曲制作的に悩むことはありましたけど、それもまた楽しいからあんまり苦しいとは感じませんでした。

:僕はどちらかというと悩みが多かったです。でもその中でも良く出来た…かな。

志磨:楽しかったし、やっぱり悩んだ。長かったですからね。組んでまだ8ヶ月位なので実際のアルバム制作自体は半年位で作りましたが、でも1年も2年もスタジオにこもっていたような印象です。


ー このアルバムの楽曲達はドレスコーズになってから作り始めたものばかりですか?

志磨:アルバム最後に収録の“1954”だけは原案があったけど、それ以外はこの4人になってから作り始めました。それで、曲が溜まっていったら録って、また作っての繰り返しでした。


ー『Trash』の時は、志磨くんが曲の大元や簡単なコード進行を持っていって、後は各々のパートをそれぞれが作るという感じだと言われていましたが、作り方は今もそういう感じですか?

志磨:はい。それで出来上がったサウンドをみんなの中で納得いくまで練れたら、また僕が持って帰って歌詞を書いていました。ただ、MIXの時にハルくん(山中治雄/ベース)が、自分のパートに対する要望よりは、ヴォーカルやドラムに対して「この部分をもうちょっとこうして下さい。」という感じで注文を出したんです。それだけみんなが曲を良くしていこうということしか念頭になかったし、そういうことや想いが複合的にどんどん曲を磨いていった気がします。


ー『Trash』の取材時志磨くんは、自分が外国人だとして、“たまたま日本で『Trash』を見つけて「日本でバリバリにヤバい奴がデビューした!」と言いたい”って言ってたけど、今回のアルバム『the dresscodes』はどう?

志磨:まったく主観的に観ると、すごく色々な僕の感情が詰まっています。そこをあえて客観的に言うと「超イイ!ヤバイ!」っていう感じ。その外人さん(志磨)は『the dresscodes』を聴いて、「俺の目に狂いは無かった」って言うと思う。

:『Trash』の時と同じ外人さんなんだ(笑)

志磨:そうそう(笑)。だから完全にドレスコーズのファンになってる感じ。


ー なるほど。菅さんと山中さん、は『the dresscodes』の仕上がりについてはどうですか?

:今後曲を作っていけば、もっともっと色んな作品が出来てくるとは思いますが、まずはご挨拶できたかなと思います。

山中:良い仕上がりになったと思います、多分…(長い沈黙)

志磨:(沈黙を打ち破るように)すごく没頭した分、まだ仕上がりに対して客観的にみれないところがみんなあると思います。自分達が今迄のキャリアの中でやってきた、どの音楽とも違うから比較も出来ないし、何か不思議な感じ。


ー それは丸山さんも同じですか?

丸山:そうですね。でもあえて言うと、全員が同じ哲学を持って目標に向かっていったという感じではないんです。


ー そうなんだ。

丸山:少しずつズレはあるんだけど、その微妙なズレが面白い。多分それぞれに越えてはいけないラインを守りつつ新しいことをやろうとしているんだと思うんです。それを分かる人もいれば分からない人もいる。でもそれによって立ちこめるニオイが良いと思いました。


ー 7月のデビューシングル『trash』では、まだこれからどういう方向へ進むんだろうという未知な部分もあったけど、『the dresscodes』はプリミティブなロックバンドの印象で、本来のロックバンドとしての輪郭を感じました。

全員:ありがとうございます!!


ー テーマは何でしょうか。

志磨:実はテーマがないんです!


ー テーマがない?今迄の志磨くんでは考えられないような気がするけど。

志磨:でしょ。僕は、「テーマがない」ということが今迄一回もなかったんです。だからあえてテーマを聞かれた時に今迄はアルバムのイメージから作っていたということを逆に気づかされた位。変な話だけど、昔は曲がないのにタイトルだけ決まってるということだってあったし。


ー なるほど。

志磨:でも今回は全部悩みました。アルバムのタイトル、ジャケットの写真、アーティスト写真、PV…でも、さっき丸山くんが言った「ニオイが立ちこめている」ような、僕ら4人がせーので演奏した時にしか出ない煙のようなものがある気がします。でもそれは僕ら自身だって初めて観たものなんです。12曲並べてマスタリングしたものを聴いて、初めて立ちこめて来るものを観て、きっとこれがドレスコーズなんだろうなって思うし、きっとそれがみんなにも伝わっていくだろうけど、それを言葉で説明するのはなかなか難しいです。


 

リリース情報

ドレスコーズ
1st Album「the dresscodes」

2012.12/05 Release

初回限定盤

COZP-735~6
 ¥3,360(税込)
thedresscodes_syokai.jpg



通常盤

COCP-37693 ¥2,940(税込)
thedresscodes_tj.jpg

M-01:Lolita
M-02: Trash
M-03:ベルエポックマン

M-04:ストレンジピクチャー
M-05;SUPER ENFANT TERRIBLE
M-06:Puritan Dub
M-07:Automatic Punk
M-08:リリー・アン

M-09:レモンツリー

M-10:誰も知らない
M-11:(This Is Not A)Sad Song
M-12:1954

LIVE情報

the dresscodes TOUR“1954”
2013年1月23日(水)京都磔磔
2013年1月24日(木)渋谷O-WEST
2013年1月27日(日)札幌cube garden
2013年2月02日(土)広島ナミキジャンクション
2013年2月03日(日)福岡DRUM Be-1
2013年2月09日(土)仙台darwin
2013年2月10日(日)新潟RIVERST
2013年2月16日(土)梅田QUATTRO
2013年2月17日(日)高松DIME
2013年2月22日(金)名古屋QUATTRO
2013年3月08日(金)日本青年館

TOWER RECORDS購入者対象イベント
2012年12月22日(土)TOWER RECORDS渋谷店B1F<CUTUP STUDIO>
18:00 START

HMV 購入者対象イベント
2013年1月6日(日)LIVE HOUSE FEVER
14:00 START

イベント
12/27(木)日本武道館「DECEMBER’S CHILDREN」
12/29(土)インデックス大阪「RADIO CRAZY」
12/31(月)「rockin’on presents COUNTDOWN JAPAN 12/13」
 

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