昨夜、東京・代々木にあるライブハウスZher the ZOOにて、“新世代の宅録少女”AZUMA HITOMIのライブが行われた。今年に入ってからしばらくライブ活動を休止していた彼女、春になってからいくつかのイベントに出演していたが、彼女の歌をこれほどじっくり聴くことのできるライブは久しぶりだった。
 
AZUMA HITOMIのライブの機材セッティングは非常に特殊で、「まるで要塞のようだ」と評されるステージ回りは、自らがコントロールするLED照明システム＆自動バスドラム、いくつものシンセサイザー、ドラムセットからウィンドチャイムまでが並び、さらに、その機材に囲まれ、足元を無数に這うケーブルの中心に浮かび上がるように立つAZUMA HITOMIは小柄で可愛らしく、まるで少女のような無垢さを持っていて、そのアンバランスさが、非現実的な、アニメーションのような、なんともいえない空気感を醸し出している。

初めて観る者はまずそのステージの見た目に圧倒されるのだが、AZUMA HITOMIの本質はそこではない。もちろん、ダンス・ミュージックをベースとしたエッジーなサウンド、そこに乗る歌謡テイストがふんだんに盛り込まれたメロディや歌詞の世界観は去ることながら、やはり、特筆すべきは、彼女の「うた」なのだ。
 
もはや、口先で歌っているのではなく、体全体から、頭のてっぺんから、声を発しているのかと錯覚するほどのAZUMA HITOMIの「うた」。ずば抜けた透明感と、少女のようなあどけなさ、それに相反する妖艶さがありながら、そこにある景色を全て変えてしまうような、“凛とした芯の強さ”が歌声のすみずみまで溢れ出しているのだ。

大げさではなく、彼女の歌声を聴いていると、そこにあるはずもない太陽の光、その眩しさやあたたかみを感じたり、青空が一面に広がったり、風が吹いているような錯覚を起こしてしまうことがある。その歌声を全身に浴びると、自分の全てを浄化してくれるような気にさえなるのだ。
 
一切メディアに顔出ししていない彼女だが、歌をうたうとき、彼女の強い目線や、心の底から歌を楽しんでいる無邪気な表情は非常に魅力的でつい見入ってしまう。さらにMCになった途端、急に天然な「ゆるふわ」トークを展開し、そのギャップも面白い。それを楽しみにしている観客も多く、毎回会場は大きな笑い（失笑にも近い）に包まれる。AZUMA HITOMIは本当に、女性らしさと、少女らしさを兼ね備えた、非常に不思議な魅力のあるひとなのだ。

そんなAZUMA HITOMIの貴重なライブ姿を少しでも目に、耳に、焼き付けようと、観客は彼女の一挙一動までも余すところなく楽しんでいるように感じた。全7曲、いつもより彼女のうたをたっぷり聴くことのできたライブだったが、やはりまだまだ物足りない。もっと彼女を知りたいし、もっと彼女のうたを聴きたくなった、そんな一夜となった。
 
終演後、この日は木曜日ということで、毎週木曜日に彼女が自宅から生配信しているUSTREAM番組「ひとりじっけんしつ」の出張版として、ライブ後の会場から特別に同番組の出張配信が行われた。スペシャル・ゲストとして登場したシンガーソングライター、木村竜蔵とは2人で歌う貴重なコラボレーション・ライヴを披露し、Maltine Recordsのtomadもまた一夜限りのAZUMA HITOMI mixをDJで披露。さらにDJ初心者のAZUMA HITOMIへDJ講座を行うなど、普段では見られないスペシャルな1時間となった。
 
なお、ライブでも披露した新曲「east」は本日よりYoutubeにて公開中。
今後も定期的に新曲がYouTubeにアップされていくとのことで、こちらも注目だ。
 
 
■ AZUMA HITOMI 新曲「east」YouTube
http://www.youtube.com/
watch?v=WHfxA-JI5QM
 

AZUMA HITOMI USTREAMチャンネル「じっけんじゅんびしつ　Season 3」
AZUMA HITOMIの自宅からライブや音楽制作の模様を生中継！
毎週木曜23時〜放送予定
＜USTREAM配信URL＞※PC、スマートフォンから視聴可
http://bit.ly/fAvFW9
 
AZUMA HITOMI「じっけんじゅんびしつ ダイジェスト映像」YouTube
http://bit.ly/MxCFh9

 
■ AZUMA HITOMI オフィシャルWEBサイト
http://azumahitomi.com/
 
■ AZUMA HITOMI Twitter
http://twitter.com/hitomichai
 
■ Official Twitter
http://twitter.com/#!/AZUMAHITOMI