昨年末、高橋優が同時リリースしたアルバム『僕らの平成ロックンロール②』と初のLIVE DVDのダブル購入応募者4000名の中から選ばれた100名の当選者を集めた全曲未発表ライヴを本日2月10日（日）、東京・渋谷eggmanにて開催した。この日は全編未発表音源を発表という貴重なもの。

「こんにちは、高橋優です。よろしくお願いします！」
笑顔で登場した高橋は「今日お集りいただいてる皆様は高橋優を知って下さっているというだけですごく嬉しいんですけど、普通であれば、“今日高橋、あの歌やるのかな？”といった思惑がライブにはあるんですが、今日はそういうことが一切ない！今日初めて歌う曲だけをやらせていただこうと思います。僕も含めて、楽しい時間が過ごせればと思います。」と挨拶すると、未発表曲のみで構成されたライヴがスタートした。「今日はこれだけ近い距離でのライヴなので皆さんと親密な関係になれたらなと思いながら歌わせていただきます。」と言いながらも、 歌詞がきちんと届いているか心配な高橋。だが集まった観客は初めて聴く高橋優の音へ、真剣に耳を傾けていた。

高橋が曲作りの休憩中によく行くスーパーの人物を歌った曲や、高橋の出身地である秋田の早口言葉を取り入れた曲、ハードなロックサウンドと人見知りをテーマにしたコミカルな歌詞のアンバランスさがユニークな曲など本編では計7曲を披露した。

そしてその中で、高橋が弾き語りライヴの時の恒例だった「即興曲コーナー」も。

これは会場のみんなと話しながらその場で曲を作るもので「今日これがもっとも緊張します。」と笑いながら、会場の3人の男女に色々と質問をぶつけてみる。高橋の「彼氏は？」という問いに「いないです。」と答えると「即答だねぇ〜。何でいないの？」と赤裸裸トークへ持ち込んだり「奥さん一筋？ここでの話は門外不出だよ（笑）」などダークサイドな一面も見せる高橋と3人のお客さんのやりとりに会場も和やかなムードへ。

そして今聞いたことを元にそれぞれの名前も入れたユーモアと愛情溢れる曲を披露。
高橋も「この企画は今後も継続的にやるべきだと思いました！」と手応えを感じているようで期待の拍手と大歓声が湧いた。
 

そして最後の曲では「僕自身、ずっと歌っていたい気持ちです。こうやって皆さんの前で歌を歌っているのが本当に、本当に僕の幸せです! 今日は特に幸せでした。最近僕はずっと曲を書いていて一人でいることが多いんです。」と近況を語りながら「思う通りにならないことや、書きたい曲が書けないこと、どういう風に生きていこうか、どういうことを歌っていこうかということに日々悩んで一人で作業をしていることが多くて、“高橋優さんのブログが最近暗い！”という話も色々なところで耳にします（笑）。でも逆に言うと曲を書くことがそれだけ楽しい。」と語り、新旧問わず作成した曲を聴いてもらえることを喜び、感謝した。

最後の曲では、ファンからマイクを通さないで歌が聴きたいという咄嗟の要望に答え、高橋自身が曲を書くことに苦しみ、七転八倒していた頃、友人の顔やファンの顔など自分にとっての幸せな瞬間を思い出して書いたという曲を生声で披露。本編を締めくくった。

そして鳴り止まない拍手にこたえ、アンコール。

アンコールがあったら何を歌おうと前夜テレビを観ながら考えていたら出来たという、これまた何ともユーモラスな曲を披露。

そして4月、5月とシングルを連続リリースすることが発表!

連続リリース第一弾は4月10日発売で、タイトル曲は高橋優史上シングルとしては初の英語タイトル『(Where's)THE SILENT MAJORITY?（ザ・サイレント・マジョリティ？）』。大拍手の中、アンコールでは2曲披露、全9曲の未発表曲ライヴは終了した。

また、この『(Where's)THE SILENT MAJORITY?（ザ・サイレント・マジョリティ？）』は3曲の新録曲が収録されるが、その中の1曲が「オナニー」という衝撃的なタイトルとなっている。いったいどんなシングルになるのか？お楽しみあれ！

TEXT：秋山昌未


■ 高橋優オフィシャルサイト
http://www.takahashiyu.com/