8月1日に発売されたシングル「シュプレヒコール」は,震災以降、様々に価値観が逆転してしまった現代を、くっきりと浮き彫りにした曲だった。それを象徴するようにこの曲のビデオも、多様な映像のコラージュで制作され、ジャケットとともに、「カオスな現代」を表現していた。

それを推し進めるように、公開されたwebサイトは、アクセスした人自身が映像を生成出来るものだった。

サイトを開くと、中央にスクリーン、左右に各種のエフェクトボタンが並ぶ。自動でビデオ生成する「AUTO」と、手動で映像を作る「MANUAL」が選べる。曲が始まり、コラージュの素材となる映像を選択し、リアルタイムで曲にあわせてエフェクトがかけられる。

PC付属のカメラからも映像を取り込めるので、自分の顔をビデオに登場させることも可能だ。画面にあるシャッターボタンを押すと、好きな映像を写真として撮影でき、そのうちの1枚をサイト内にあるギャラリーに投稿出来る仕組みだ。

シングル発売直前、ネットに突如、オフィシャルの歌詞付き動画がアップされた。そのゲリラ的スタンスが大きな話題を呼んだが、それに呼応するような試みと言えるだろう。


■「シュプレヒコール」特設サイト
http://sprechchor.radwimps.jp/

■ RADWIMPSオフィシャルサイト
RADWIMPS.jp