8月20日、毎年恒例となっている川嶋あいのライブが今年 も渋谷公会堂で開催された。今年は川嶋が初めて渋谷公会堂でライブを行ってから10周年記念ということもあり、これまでずっと支えて きてくれたたくさんのファンに囲まれライブはスタートした。
 
ライブは6月に3年 ぶりにリリースされたオリジナルアルバム「One song」の楽曲を中心に行われた。「I　Remember」 の冒頭で川嶋がアカペラを披露しその天使の歌声と呼ばれる歌声で会場を惹き込むと、続けて「サヨナラ」、2年ぶりのシングルとなった「YES/NO」とつなげ、客席は今年も盛り上がる準備は万端と言わんばかりに総立ちとなった。
 
ライブ中盤、川嶋は楽曲のリリース久々になってしまったことについ て説明した。「自分でも楽曲は出したかったが、3・11の震災でスタッフは何度も被災地を訪れ、自分はスタッフからほったらかしにされた。だけどそんなスタッフを私は誇 りに思います。」と語り、南三陸の戸倉中学校の生徒と卒業ソングを歌ったエピソードを振り返り、川嶋の卒業ソングの代表曲の一つ「12個の季節〜4度目の春〜」、そして本人が同じく昔から大事にしている「天使たちのメロディー」をピアノで弾き語った。
 
会場中がしっとりとしたムードに包まれると、ライブ後半に入り打っ て変わって「いつ盛り上がるの？今でしょ！」と客席を煽りだし「レモン」「見えない翼」「ジャングル」ととっておきのアップチューン を連発。「DonDon」では「ドン、ドン！」というコールで会場が一体 となった。
 
もし今と違う道を歩んでいたらどうなっていたんだろう、という思い を描いた「…Another road」では曲前に「昔に戻れるタイムマシーンは開発さ れてない。でも私は今と同じ道を歩みたい」と語り、その歌詞に客席中が聴き入った。本編は「Hello」で終了するとアンコールでは金髪ショートのカツラをかぶった川嶋が登場。元気よく「もっと！」「My Love」をたたみかけ、「打上花火」ではスクリーンの花 火の映像と相まって夏の終わりの空気を客席に漂わせた。
 
ダブルアンコールに応え、可愛らしいピンクのワンピース姿で再度ス テージに登場した川嶋は「まさか10周年もできるとは思わなかった。最初は3回くらいできたらいいねと言っていたのに」と過去を振り返り、ス タッフやファンに感謝を込めて「…ありがとう…」を歌い上げた。10周年を祝う盛大な拍手に包まれながら、何度も客席に深々とお辞儀をして川嶋が引き上げ、節目のライブの幕は閉じた。

か弱い少女だった川嶋が、10年の時を経て大人としてたくましく成長した姿を見せたライブに、今後の彼女の歩む道をさらに見守りたくなるステー ジとなった。
 

One song 〜Ai Kawashima 10th Anniversary〜
＠渋谷公会堂
 
M-1   I Remember
M-2   サヨナラ
M-3   YES/NO
M-4   Spice
M-5   奇跡をあなたと
M-6   Everyday
M-7   12個の季節〜4度 目の春〜
M-8   鐘
M-9   レモン
M-10  見えない翼
M-11  ジャングル
M-12  DonDon
M-13　…Another road
　アンコール１
M-14  Hello
M-15  もっと！
M-16  My Love
M-17  打上花火
　アンコール2
M-18  「…ありがとう…」


■ オフィシャルサイト
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