トニー・ベネットの『デュエッツII』というアルバムをもうご存知だろうか。米ポップス界の頂点で、「宇宙一権威のある歌手」と称される85歳トニー・ベネットが、レディー・ガガや、今年夏に亡くなったエイミー・ワインハウスら数々の大物歌手とデュエットした素晴らしい音楽作品である。

こちらの作品は史上最高齢の全米1位記録を樹立し、日本でも10月に発売され、Amazonポップスチャート1～4位をトニー・ベネットが占拠するほどの社会現象となった。
 
そして11月30日（日本時間12月1日）、第54回グラミー賞のノミネーションで、トニー・ベネットの『デュエッツII』は3部門にノミネートされた。（以下3部門）
 
□ 最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス部門）
（エイミー・ワインハウスとのデュエット曲「ボディ・アンド・ソウル」）
□ 最優秀トラディショナル・ポップ・ヴォーカル・アルバム部門
□ 最優秀インストゥルメンタル・アレンジメント（ヴォーカル有）
(フー・キャン・アイ・ターン・トゥ(withクイーン・ラティファ)、アレンジャーはジョージ・カーランドレリ
 
トニー・ベネットはキャリアの中で、グラミー賞生涯業績賞を含む15のグラミー賞を獲得していて、1962年に初めてグラミー賞を受賞してから実に50年後の現在もノミネートされている唯一の存在となった。グラミー賞ノミネート最長期間保持記録を樹立したのである。
 
今回のグラミー賞ノミネートを記念して、トニー・ベネットの重要作品が一挙リリースとなる。前作『デュエッツ：アメリカン・クラシック』の映像版といえるエミー賞7部門受賞のDVD作品『アメリカン・クラシック』、94年4月12日にMTVアンプラグドに出演時の伝説のDVD『MTVアンプラグド』(CD版はなんと第37回グラミー賞でアルバム・オブ・ジ・イヤー／トラディショナル・ポップ・ヴォーカル賞の2部門を受賞)、そしてソロ・ボーカリストとしての真骨頂を味わえる25曲入りの最新ベスト盤『トニー・ベネットのすべて』が12月21日に発売となる。
 
アメリカではホリデー・シーズンに向けて『デュエッツII』が。11月24日に放送されたABCテレビの特別番組「ベリー・ガガ・サンクスギビング」では、トニーとレディー・ガガが二人で「レディー・イズ・ア・トランプ」を熱唱し、トークのコーナーでは、トニーがガガのヌードを描いたことが明らかとなった。トニーは実は画家としても超一流で、ワシントンDCにあるスミソニアン博物館に3枚の絵が所蔵されている。このヌード企画はファッション誌「ヴァニティ・フェア」の為のもので、1月号で公開されるそうだ。
 
一方日本でも『デュエッツII』は様々な「いい話」を生んでいる。「そういえば昔、母がよく聴いていた…」ということで本作を親にプレゼントした方や、「孫と一緒にレディー・ガガとのデュエットを聴いています」という方など、本作が世代を越えたコミュニケーションのきっかけとなっているようだ。この冬に「温もり」を届ける『デュエッツII』、クリスマス・プレゼントにこれ以上オススメなCDはないだろう。

■『デュエッツII』特設サイト
http://www.sonymusic.co.jp/TonyBennett/

■『デュエッツII』公式Twitter
http://twitter.com/TonyBennetter

■ その他商品に関して
http://www.sonymusic.co.jp/Music/International/Arch/SR/TonyBennett/index.html

■「レディー・イズ・ア・トランプ」PV
http://www.youtube.com/watch?v=ZPAmDULCVrU