スネオヘアー、地元・新潟公演レポート!12月16日には追加公演を開催!
「スネオヘアー TOUR 2013『8』 -達磨-」。追加公演を除けば最後となるライヴが、12月7日の土曜日、新潟市民芸術文化会館(地元では、「りゅーとぴあ」という通称で知られる)の能楽堂で行われた。
スネオヘアーのライヴの会場として、能楽堂がふさわしいかどうかは分からないが、りゅーとぴあの能楽堂で以前に行われたトークイベントで、スネオヘアー自身、歌舞伎俳優の市川右近と対談したことがあって、その時から、この能楽堂でライヴをやることをイメージし始めたらしい。
会場が普段は能や狂言の公演が行われる能楽堂だから、ポピュラー音楽のライヴをやるには制約がいろいろあって(例えば、電源が少ないとか、ドラムセットは持ち込めないとか、舞台に出る人間は誰であろうと「足袋(たび)」を履かなきゃいけないとか…)、面倒なはずだが、この日、ライヴをやったスネオヘアーは結果的に、それを逆手にとって、ほかの場所では実現できない、特別な時間と空間を自分の音楽で作り上げた。
当日は、ライヴがスタートする予定の時刻を少し過ぎて、スネオヘアー、そして彼のライヴを以前からサポートしてきたギターの松江潤、ロックバンド、椿屋四重奏の元メンバーで、現在はドラムとともにパーカッションの奏者としても活動している小寺良太の3人が、舞台の左手にある「橋掛り」(廊下といってはいけない)を歩いて、舞台に現れた。スネオヘアーは、出身地である新潟県内でライヴをやる時はいつもそうなのだが、意識過剰になって緊張しているのか、あるいはそういう自分を演じているのか、はたまたそうすることでオーディエンスにサービス精神を発揮しているのか、きっとそれらすべてが同時に彼の内面に存在しているのだろう、とにかく挙動がヘン。が、その挙動がある種のスリルとサスペンスを感じさせつつ、この夜のライヴは始まった。
スネオヘアーと松江潤がともに演奏するのは、もちろんアコースティック・ギター。その静かなというよりは、鮮烈な音色が、特殊な形態にセッティングされた小寺良太の各種のパーカッションの響きと一体となって、これまでスネオヘアーがやってきたライヴとはまったく異なるサウンドを生み出していく。そのサウンドにのせて、スネオヘアーは最新アルバム「8」に収めた曲とに加えて、それ以前に発表してきた曲も歌っていく。アレンジは、このツアーのためか、この夜だけのためなのか、新たに施されていて、すべての曲がこれまでとは別の表情を見せる。
ただ、思いがあふれすぎるMCは、いつものライヴと同じく、話としてまとまらない。が、そのことで、この夜のライヴがスネオヘアーにとってスペシャルなことだけは、ヴィヴィッドに伝わってきた。
「能楽堂でアコースティック」という情報だけで、この夜のライヴは何となく想像できる気もするだろうが、実際に会場に身を置いてみると、想像するのとはまったく違うサウンド、そしてスネオヘアーの音楽が体験できた。
雰囲気だけでなく、独特の音響的な構造を持つ能楽堂だから(舞台の下の見えない部分には残響を自然に増幅する仕組みがあったりする)、普通のライヴハウスやホールとは違う響き方で音を感じられるからだろうか。アルバム「8」の収録曲も、それとは別の曲も、こちらの記憶やイメージとはまったく違って聞こえてくる。そうやって、この夜に演奏され、歌われた曲に、スネオヘアーは、この夜だけの特別な感情を自然に込めているようだ。アコースティックな編成だからといって、落ち着いた演奏ということは決してない。ライヴが進行するにつれ、スネオヘアーの気持ちが前のめりに高揚しているように感じられることもあって、それがスタンディングのライヴともホールでのパフォーマンスともに違う、絶妙な、そして親密な距離感で伝わってくる。
と思っているうちに、ほぼ2時間が過ぎていて、ライヴでは最後の曲が歌われ、当然のようにアンコールを求めるオーディエンスの拍手は鳴り止まない。拍手に応えて、スネオヘアーはサポートの2人とともに再び舞台へ現れた。以前からイメージしてきた能楽堂でのライヴを実現して、充実感を感じているだろうと想像できる表情を浮かべながら、アンコールでは過去の、自身がとくに自信を持っているであろう数曲を、やはりこの夜だけの新たなアレンジで聞かせてくれた。彼が感じているであろう充実感は、再び橋掛りを通って舞台から去っていく様子(登場した時と、その意味では同じく、やはりヘン。この夜、会場にいた人だけが目撃できた)からうかがえた。
能楽堂という会場だけでなく、スネオヘアーの内面にもいろいろな影響があったと思われる、この夜のライヴを充実感を感じながら終えたスネヘアーは、12月16日の月曜日、東京・渋谷で行う、このツアーの追加公演で、どんなライヴをやるつもりなのか。楽しみにしたい。
■ スネオヘアーオフィシャルHP
http://www.suneohair.net
スネオヘアー TOUR2013「8」ー達磨ー
2013年12月16日(月)OPEN/START 18:15/19:00
東京 Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASURE
TICKET:前売全席指定¥3,500(D別)
チケット一般発売中
・ローソンチケット 0570-084-003 Lコード:78704
・チケットぴあ 0570-02-9999 Pコード:214-567
・イープラス http://eplus.jp
INFO:Mt.RAINIER HALL 03-5459-5050
http://www.pleasure-pleasure.jp
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