8年ぶりの来日が決定したローリング・ストーンズと、同じく20回目の来日公演が決まっているエリック・クラプトンがかつて在籍したクリームのレア音源を含むタイトルが、12月18日、超高音質で話題のプラチナSHMでリリースされた。

ストーンズは、来日公演への参加も決まっているミック・テイラーにとっての最終作である1974年リリースの名盤『イッツ・オンリー・ロックン・ロール』で、ここには「フィンガープリント・ファイル」の“オリジナル・スピード・ヴァージョン”と、フェイドアウトしない「タイム・ウェイツ・フォー・ノー・ワン」が収められている。特に前者は2011年にリリースされた同作のSACDで初登場し、世界中のマニアの間で話題となった音源で、その後LP化もされたが、CDフォーマットで聴けるのは今回が初めてだ。これを聴くと通常ヴァージョンはかなり回転を上げられていたことが分かり、キース・リチャーズが歌っているのではと誤解を受けることも多かった同曲の、ナチュラルなミック・ジャガーのヴォーカルと、より粘りを増したサウンドを堪能することが出来る。

ストーンズではもう1作、1977年発表のライヴ盤『ラヴ・ユー・ライヴ』も同時発売されたが、こちらはなんと今回が初の紙ジャケ化。もちろん音質は過去のCDを圧倒的に凌駕しており、来日公演を待つ間にヘヴィ・ローテーションしたい決定盤に仕上がっている。

一方のクリームは、1966年のデビュー作『フレッシュ・クリーム』と1968年の代表作『クリームの素晴らしき世界』。特に『フレッシュ・クリーム』は、待望のモノ・ミックス世界初CD化に加え、フランスのEPだけに収録されていたオルタネイト・ヴァージョン6曲や、「コーヒー・ソング」のフェイドアウトが遅いモノ・ミックス、
「アイ・フィール・フリー」のカウント入りモノ・ミックスなど、ファン垂涎のレア音源がたっぷり収録された2枚組仕様。

『クリームの素晴らしき世界』にも、クラプトン名義のシングルCDにのみ収録されていた「サンシャイン・ラヴ」のライヴ・ヴァージョンや、音質は劣るが「ファルスタッフ・ビール・コマーシャル」のナレーションの入らないロング・ヴァージョン等の貴重音源が入っている。

プラチナSHMは、その他ザ・フー、クイーン、レインボー、セックス・ピストルズ、ポリス、スティーヴィー・ワンダーといったアーティストの名作を含めた下記10タイトルが同時リリース。9月のスタートから通算し、全40タイトルがそろう格好となった。


■ プラチナSHM公式サイト
http://pt-shm.jp/