masayan

長澤知之というミュージシャン

「よろしくお願いします!」

先日のインタビューの際、長澤知之君は自分の方から近寄ってきてくれ、握手した。
おずおずとしたところがなく、衒いもなく、まっすぐに差し伸べられた手に少々驚きもしたが、それはとても好感が持てた。勿論彼が、はすっぱな態度をとるとは思っていなかったが。

地震の時は大丈夫だったかなどの話をお互いにし、インタビューはスタート。

表現のすべてが音の中にあるだろうと思う長澤君は、やはり言葉を探し、時折言葉が止まる。
その言葉を引き出すのが私の仕事ではあるので、これは言ってはいけないとわかりつつ「いいよ。音聴けば分かるから」と言ってあげたくなる。それは多分私自身が長澤知之の1リスナーであるからだろう。互いに目を見ながら言葉を紡ぎ出す。
音楽を言葉で分析するのは面白くもあり、難しくもあり。
だけど、長澤君の少ない言葉から今回のアルバム「JUNKLIFE」が素晴らしく、いい作品になったことを感じ取れる。
彼の世界には色があり、風景がある。
その風景は曲ごとに移り変わり、風やニオイを伴って五感を刺激してくれる。
きっとそれは明日このアルバムを手にした長澤ファンなら共有できる感覚かもしれない。

いや、まだ長澤知之というミュージシャンを知らなくとも、是非聴いてほしい。


「夢先案内人」のイントロの音は何の楽器かを聞いた時に(管楽器でした)、ピアノを弾くように自分が座っているソファーを人差し指で押しながら、ファーファー♪とメロディを奏でる。

外出先でメロディが浮かんだ時にどうするか聞けば、「こっそりラララ〜ってメロディを吹き込みます」と言いながら後ろを向いて、こっそりラララ〜♪と歌い笑う。

そんな長澤君のよどみない行動は見ていて楽しかった。

 

インタビューが終わり、彼が自身のブログで書いていた、コーヒー選手権なるものでゲットしたコーヒーの木のことを聞いた。

「mobitomo NEO」という彼のモバイルサイトでスタッフとやった「利きコーヒー」企画らしいので、知っている人も多いでしょう。(残念ながら私はスマフォなので観れません。)
その優勝賞品としてもらったのが、コーヒーの木。いいな。2本あって、1本は上手く育たなかったらしいけど、頑張って豆まで育ててね。

長澤君はかなりコーヒーを飲むらしく、一番好きなのはUCCの無糖だって。
 


そして帰る時には、最初よりも、もっとがっちりと握手した。

これからもっともっと彼の音の世界を言葉にしていきたいな。
音の世界同様、とても魅力的な人でした。


 



まさやん

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