昨日は渋沢葉「花はここに咲いています」リリース記念ワンマンライブを観るため、東京・代官山UNITに行ってきました。
渋沢さんは「注目のアーティスト」で、掲載させていただいたことがあり彼女の楽曲と歌声にはすごく興味を持っていたので、生で観られるのを楽しみにしていました。(「注目のアーティスト」部分にリンクしてありますので、渋沢さんの楽曲がここから聴けます)
フロアには1st Mini Album『せきららら』の時に渋沢さん自身が描いたという大きな絵が飾られていました。
ライブスタート、「ARE YOU PANPI?」でいきなりやられました!
ずきゅーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーんっっっっっっっっ!!!!!
と、心臓を打ち抜かれ……
しかし、その後もその心臓に空いた穴を塞ぎつつ(えぐい!)、まるでJanis Joplinを彷彿とさせるような声の力強さとシャウト、少し掠れたような渋さに釘付け。
それに、彼女の歌声や佇まいは、まるで浅川マキさんや金子マリさん、カルメンマキさんなどが描いて来た60、70年代のアングラ感や気だるさもありつつ。
これでまだ24歳だというからビックリ。
中〜高音は鋭利、低音でのシャウトは少しだけ倍音がかっていて、リズムセンスも天性のものなんだろうなぁ。
西洋人と東洋人では喉の形が違うため、どうしても西洋の人より声が細くなってしまい、むりくりパワフルに歌おうと喉を締め付けるケースも多いし、特に女性ヴォーカルはスピーカーを通すと、高音でヒステリックな声になってしまうことも。
勿論、渋沢さんも東洋人的な喉だとは思うけど、それでも中低音の魅力は日本人離れしています。
今回が彼女の初ワンマンだということで、多少の緊張も感じたし、ステージパフォーマンスはこれから期待したい部分もあるけど、なんなら今のまま、別に何もしなくてもその声が全てをOKにしてくれる、そんな気さえしました。
当然CDで楽曲や声は知っていたけど、ライブでのそれは更にすごい!
しかも今回のバンドヴァージョンでドラムを担当したのは、THE YELLOW MONKEYのドラムだったANNIEさん。
彼のドラミングとリズム感は天才的だし、パワフル!
でも、渋沢さんはANNIEさんのドラムに決して負けていないんです。
楽曲のタイトルが「破壊BOSSジャム聖飢魔Ⅱメイク」とか、「悪魔再生」、「世俗的狡智」など一瞬、キワモノチックに見えるものもありますが、楽曲はカッコいい。
「病み」を売りにしたものは、個人的はあまり得意ではないけど、音楽や絵、アートなど、それが仕事だとしても、芸術の一端を担う者は、繊細であり独自の感性を持っているものだし、そういう部分はあってしかりだと思っている。
渋沢葉の世界は、そういうものに包まれていて、もしかしたらヒットチャートを賑わすサウンドではないかもしれないけど、こういう音楽もどんどん市場に出てきて欲しいと感じます。
情報過多のこの時代だからこそもしかしたら、「本当に自分が好きなものはなにか。」ということを見極められるのかもしれません。
この渋沢葉の世界は、好き嫌いがハッキリするかも。
でも、それは大切なこと。
今年もあと残りわずかですが、今年は自分の琴線に触れる音楽、心臓を打ち抜かれる音楽、いつも傍らに置いておきたい音楽に、出会えましたか?
私も昨夜はいい音楽に出会えて嬉しい夜でした。
終演後、渋沢さんの絵をみなさん写真を撮っていました^ー^
まさやん