masayan

拝啓 ルー・リード様

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私があなた様の音楽に初めて出会ったのは確か、神保町にある「ジャニス」というレンタルCDショップ。
それまでJ-POPやメタルばかり聴いていた私でしたが、とあるきっかけで60年代のロックやプログレ、サイケに触れる機会が増え、The Velvet Undergroundを知りました。
Vanilla Fudge、Strawberry Alarm Clockなどと一緒に借りた記憶がありますが、多分一番のお気に入りはStrawberry Alarm Clockの方だったと思います。



ごめんなさい。



でも、ふとした拍子に「あぁ、ヴェルヴェット聴きたい。」と思うことや、何故かあなた様の名前が頭をよぎることがあり、その都度気まぐれにあなた様の音楽に触れてきました。


そして今朝あなた様の訃報を知り、また気まぐれにあなた様の音楽に触れています。



"Berlin"が好きだけど、“New York Telephone Conversation”みたいな曲も好きです。
ヴェルヴェットの“Candy Says”を聴くと、「ジャニス」に入り浸っていた頃を思い出します。




肝臓を患い、71歳でこの世を去ったあなたはヴェルヴェット時代に「ヘロイン それは私の死因 ヘロイン それは私の妻であり 私の人生」と歌っていましたが、その是非はともかくとして、そういう生き方しか出来ない人がいるということは知っています。


あなた様が様々なミュージシャンに与えた影響は、枝葉のように新たな芽を出しています。
それでもあなた様が亡くなった5年、10年、20年後、音楽は確実に変わるはず。
しかし今日、一週間後、一ヶ月後、半年後と、あなた様がいなくなった現実を悲しむ人達の落胆のため息は、しばし世界中から聴こえ続けるでしょう。



それでも私があなた様の音楽を今後も気まぐれに聴くことをお許し下さい。




そして天国なんてあるか分からないけど、あの世でアンディ・ウォーホルと楽しき宴を。

 



 

極東の小さな小さな音楽の中から。

 

 

 


かしこ

 



まさやん

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