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『ザ・ビートルズ MONO LP BOX』試聴会に行ってきました!

昨日は、9月10日に日本発売される『ザ・ビートルズ MONO LP BOX』の、関係者向け試聴会に行ってきました。


アナログ・マスターから直接リマスターデジタル・テクノロジーを一切使わずに、モノ・レコードの60年代ファースト・プレスのサウンドを徹底追及した、ビートルズ究極のLP BOX。

IMG_7613.jpgIMG_7614.jpg海外では9月8日に発売が決定していますが、この作品はビートルズがイギリスでリリースしたモノ・アルバム9作と、アメリカ編集の《マジカル・ミステリー・ツアー》、そしてアルバム未収録曲を集めた《モノ・マスターズ(3枚組)》の14枚組BOXセットで、オリジナルのアートワークを忠実に再現した180gのLP BOX。

音源は、アナログのモノ・マスターから直接リマスター。
2009年にリリースされたCD版の《ザ・ビートルズ・モノ・ボックス》がデジタル・リマスターからつくられていたのに対し、この新たなアナログ盤では、デジタル・テクノロジーをいっさい用いずにレコードをカッティング。
オリジナル・アルバムのファースト・プレスと、当時のカッティング・エンジニアたちによるトランスファーの詳細な注記を参考にしながら、1960年代に使われていたのとまったく同じ手順で製作。

ちなみにこれまでなかなか無かったこととして、アビーロードスタジオのエンジニアだけではなく、スーパーバイザーとして外部スタッフを招き入れて制作しているということもポイントのひとつ。

1960年代に製造されたモノ・レコードのファースト・プレスの音と徹底的な比較を行い完成された今回のアナログLP。




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…と、ここまでは説明をほぼコピーしましたが(笑)、東京・八重洲にある「Gibson Brands Showroom TOKYO」のシアタールームで、いち早く視聴できるという貴重な体験をさせていただきました。
今回の視聴会は1回につき30名の定員で、時間を分けて3回開催。



いやぁ〜、もう目がくらむほどの素晴らしいオーディオ機器にうっとり!



まずはそこから紹介させてもらいます。
スピーカーは老舗英国ブランド、タンノイのDefinition DC 10A。
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レコードプレイヤーはLUXMANのアナログプレイヤーPD-171A。
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ちなみに、ステレオカートリッジでも再生は出来ますが、本来記憶されている情報をピックアップするためにはモノラルカートリッジが必要ということで、モノラルカートリッジのPP-Mono。
恥ずかしながらまさやんは、カートリッジにステレオとモノラルがあることを知りませんでした!

それとイコライザーアンプには、フェーズメーションEA-1000。
ONKYO プリアンプ P-3000R(S)。
パワーアンプ M−5000R(S)。
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ちょっとだっけプライベートな話をすると、亡くなった道楽モノ(笑)の実父は、かなりのオーディオマニアでした。
だから私が小さい頃はよく、メーカーごとの音の聴き比べをさせられましたし、ONKYOさんをはじめ、結構高額なオーディオ機器が何かと揃っていた記憶があります。
まぁ、幼少時に良い音を耳に叩き込まれた経験には感謝しています。(だから幼稚園児のくせにサッチモが好きな子供w)
父は設計士だったこともあり、自分でレコードプレーヤーを作ることも。
そのレコードプレーヤーはもうないけど、中学時代はずっと私が独り占めしていました(笑)。
だから、LPやオーディオ機器のニオイ、これは私にとって幼少時を思い出すもののひとつ。



…っと、視聴会に話を戻します。
今回視聴したのは、全部で13曲。
本来11曲のところ、最後に参加者からリクエストを募り、2曲追加してくれました!

その中で、“I Saw Her Standing There”と“Drive My Car”、 “Back in the U.S.S.R.”は、2009年にリマスターされた『ザ・ビートルズ・ボックス』の音源と聴き比べ。
(ちなみに、レコードとCDを聴き比べるために用意されたCDプレーヤーはONKYO C-7000R(S)。)

聴き比べって面白いですよねぇ。
その違いをダイレクトに感じられて思わずニヤッとしてしまいました。

勿論2009年にリマスターされたCDも素晴らしい音ですが、今回のLPはまずLOWの広がりがすごい!
それとひとつひとつの音の粒が立っているうえに、音全体に艶と臨場感があり、ヴォーカルやクラップの生々しさは鳥肌が立つほどの感動を覚えました。



“Back in the U.S.S.R.”の最初に入っているジェット機の音、まずその一番最初の音からして全然違う!
低音の響きと共に、細かい音を拾い上げて何層にもなっている感じ。


“Yesterday”はポールの歌声が本当に生々しくて、感涙しそうでした。



最初に書いた通り、今回はアートワークも限りなくオリジナルに忠実にということで、フォー・セールや、ホワイトアルバムなど、レコードを取り出す位置など当時の仕様そのまま。(ホワイトアルバムはシリアルナンバー入り)
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すみません!ピントがボケボケだった(汗)


CDや配信世代の人にはあまりピンとこない部分かもしれませんが、どこからどうレコードを取り出すかまできちんと再現しているのは、レコード世代にとっては結構重要だったりするんですよ。レーベル担当者の方いわく、ホワイトアルバムがこの仕様で復刻されたのは多分初めてだとか。

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そして、『Magical Mystery Tour』はUS盤がオリジナルなのでジャケットも勿論US盤に忠実な形で再現。



そして視聴会も最後に近づき、本来最後の曲である“I Feel Fine”は、『 Mono Masters』に収録。
これは、アルバムに収録されていないシングル曲などを集めたアルバムで、CDでは2枚組でしたが今回は3枚組。

最後のリクエストにあった“A Day in the Life”から“Sgt. Pepper Inner Groove”への少しの間と、そこに静かに流れるレコードノイズ。それをじっと聴く感覚。本当に最後まで感動しきり。

デジタルの進歩がめまぐるしい現在では、ソフトやアプリで何だって出来る。
でも物事すべてがそうであるように、音楽制作に関する進化にもメリット、デメリットがある気がするんです。
今のような機材がない中で、何十年も語り継がれる音楽を作る。
その凄さはある意味、現代の音楽にも残して欲しい部分ではあります。
オーディオで言えば、その進化や技術があったからこそ、今回こんな素晴らしい音でLPを聴くことが出来ました^ー^



本当に貴重な体験でした!




<視聴曲>曲名/アルバム名
01、I Saw Her Standing There《Please Please Me》
02、 All My Loving《With the Beatles》
03、 A Hard Day's Night《A Hard Day's Night》
04、 No Reply《Beatles for Sale》
05、 Yesterday《Help!》
06、 Drive My Car《Rubber Soul》
07、 Taxman《Revolver》
08、 Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band《Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band》
09、 Magical Mystery Tour《Magical Mystery Tour》
10、 Back in the U.S.S.R.《The Beatles》
11、 I Feel Fine《Mono Masters》

・Request
12、 Martha My Dear《The Beatles》
13、 A Day in the Life〜Sgt. Pepper Inner Groove《Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band》



<商品情報>
ザ・ビートルズ MONO LP BOX 【アナログ】
オリジナル発売日: 2014.09.08
日本発売日:2014.09.10
価格: ¥59,800 (税込)
品番:
UIJY-75007
組み枚数:14
レーベル:APPLE
発売元:ユニバーサルミュージック合同会社
発売国:日本

 

 

まさやん

 

 

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